キーサイトの工場をセキュアにする機器とソリューション…EdgeTech+ 2024
(写真:レスポンス)
EdgeTech+ 2024(11月20日~22日、パシフィコ横浜)において、キーサイト・テクノロジーは、車載ネットワークの監視・計測ソリューションと製造業ライン向けのサイバーセキュリティ製品を展示。6つある主要展示のうち4つがサイバーセキュリティに関するものだった。 キーサイト・テクノロジーは、測定器に強い会社だ。自動車を含む製造業関連のイベントでは、オシロスコープやシグナルジェネレータ、テスターなどの展示が多いが、ここでは、ソフトウェア寄りのソリューションをアピールしていた。 「IoT Security Assessment」はIoT機器のファジングテストや脆弱性診断を行う。自動車はIVI(DCM)を経由して、ネットワークにつながる。最近の車種ではWi-FiやBluetoothによってスマートフォンやルーターなどにも接続される。 各種のインターフェイス(ドングル)を使い、ターゲット機器に異常な入力は疑似的な攻撃を行う。実施されるテストソフトウェアは、ISO 21434、UN-R155に準拠している。攻撃パターンは、独自の脅威データベースを使っている。この脅威データベースは、セキュリティベンダーが管理するデータベースのように、キーサイトのラボが世界中の攻撃情報や脆弱性情報を集めているものだそうだ。 OTの監視、可視化、セキュリティ対策 工場プラントや製造ラインを監視する技術も展示されていた。製造ラインの監視には、工場の要所要所にセンサーを設置してデータを集める方法がとられる。キーサイトのソリューションは、ネットワークスイッチのパケット・フレームをミラーリングすることで集める方式だ。ミラーリングは小さいハブのような装置を使い、ネットワーク上の任意の位置にタッピングすることで行うので、センサー設置などの手間が軽減される。
本文:1,674文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
レスポンス 中尾真二