いすゞ自動車は減収減益で見通しを下方修正、成長シナリオは変わらず---2025年3月期第2四半期決算
いすゞエルフ
いすゞ自動車は11月11日、2025年3月期第2四半期決算を発表した。損益は前年同期に対して減益となった。CV(トラックおよびバス)の販売台数は、国内向けが想定を下回るも台数増、海外向けが台数減。LCV(ピックアップトラックおよび派生車)は大幅減となった。 ◆厳しいタイ市場 上期(4~9月)の売上高は1兆5363億円で、前年同期に対して1017億円の減収。台数面の実績では、CVは、前年の北米、欧州のバックオーダー解消需要が落ち着き、台数減となった。LCVは、特にタイ国内で厳しい市況を受け、在庫調整を実施したために大幅に減少した。 営業利益は1292億円。海外市場の台数減、資材費などの上昇によるマイナス影響が、価格対応、円安影響によるプラス影響を上回り、140億円の減益となった。経常利益は227億円減益の1353億円、当期利益は189億円減益の692億円となった。 ◆国内全需は増えたが想定に届かず CVグローバル販売台数の上期実績は14万9000台、1万1000台のマイナス。国内向けは4万1000台で、先期から3000台増となったが、8~9月の生産遅れを受けて想定に届かなかった。海外向けは10万8000台で、先期の北米、欧州のバックオーダー解消需要が落ち着いて、1万4000台減となった。 日本国内のトラック全需について、普通、小型ともに先期から若干増加。シェアについては、普通トラックの台数は先期並だったがシェアは減少、小型トラックは台数増によりシェア増加した。 中国向けは、生産用部品の現地調達化が進み、日本からのノックダウン出荷台数は減少しているが、現地の卸売台数は先期並で推移している。 LCVグローバル販売台数は大幅に減少して11万台、6万6000台の減少となった。これは主要市場のタイにおいて、厳しい市況に加えて在庫調整を実施したため。輸出は、バックオーダーが正常化したオセアニアを中心に減少した。
本文:1,429文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
レスポンス 高木啓