バルサで2年目を迎えた「逸材」デンベレに、ブレイクの予感が漂っている
良質なボールプレーヤーはマチン流に満たされない。
初昇格のジローナを10位に躍進させた実績を買われ、セビージャに引き抜かれたマチン監督。代名詞の3-4-2-1システムがスムーズに機能するかが鍵となる。 (C)Getty Images
スペイン・スーペルコパで見事な決勝ゴールを突き刺し、バルサにタイトルをもたらしたウスマンヌ・デンベレ。依然として懐疑的な見方も少なくないが、入団2年目を迎えた21歳の逸材には、間違いなくブレイクの予感が漂っている。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2018年9月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 今回は8月に行なわれたふたつのカップ戦を振り返りたい。 8月12日、モロッコの港町タンジェで開催されたのが、バルセロナとセビージャが顔を合わせたスペイン・スーペルコパだ。前シーズンのリーグ王者とカップ戦王者が対戦するこのタイトルマッチ(編集部・注/昨シーズンはバルサが二冠を達成したため、コパ・デル・レイ準優勝のセビージャに出場権)は、例年ホーム&アウェー方式で行なわれてきた。 しかし、今年
本文:4,493文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。