国産ブランドの“3針ウオッチ”【セイコー、シチズンほか】10万円以下からも4モデル厳選
時計の種類も様々だが、やはり1本は持っておきたいのが2針、3針をベースにしたスタンダードモデルだ。クロノグラフ、ダイバーズ系に比べて製造コストが低いため10万円台までの手の届きやすい価格帯でラインナップが最も多く、クラシックからスポーツ系まで、豊富な選択肢が揃う。 【画像記事】編集部が選んだ四つの時計、文字盤やケースを拡大して見る 10万円台までの予算で、オールラウンドで着用できる3針モデルを編集部の船平と堀内が厳選。デザイン、機能、コストパフォーマンスに優れる四つのモデルを、おすすめのポイントとともに紹介していく。
【編集部おすすめの3針時計_其の1】
OUTLINE(アウトライン) アウトライン・369スペシャル(ブラック) 新進の国産ブランド“アウトライン”が手掛ける人気モデル、369スペシャルのブラック文字盤。“3・6・9”のアラビアインデックスが代名詞として知られている1950年代の傑作モデルをデザインモチーフに、モダンな雰囲気に仕上げられている。価格は6万500円。 「特徴的な“3・6・9”アラビアインデックスを取り入れた人気モデル。アプライド(立体化)仕様の“3・6・9”アラビアインデックス、くさび形インデックスなど往年のモデルに見られる意匠を採用しているが、光沢のあるブラック文字盤に合わせてインデックスと針に鏡面仕上げを採用しているのも面白いところ。ヴィンテージ感を損なわない絶妙な加減でモダンなアレンジが加えられている。また、オリジナルの雰囲気を再現するために同じ36mm径ケースを使用しているのもこだわりのポイント。ベゼル含んだケース厚を9.9mmに納めるため、ムーヴメントはミヨタの高級機で最も薄い、Cal.9039が搭載されている(編集長:船平)」
【編集部おすすめの3針時計_其の2】
KUOE(クオ) ROYAL SMITH 90-006 ブラック文字盤 シルバーケース デザインを一新してさらに魅力を増した定番モデルROYAL SMITH / 90-006。ムーヴメントはMIYOTAのCal.9039を搭載。伝統的な製法によってなめし加工が施されたイタリアンレザーストラッップが装着されている。価格は6万8800円。 「京都発、新進のブランド“KUOE(クオ)”。同社は古き良き時代のデザインを現代に再現したコレクションが人気を博しており、本作も35mmと小振りなサイズ感、薄めのリューズなど、1950年代~60年代のドレスウオッチがもつ雰囲気を巧みに表現している。特に注目したいのが文字盤だ。当時、ロンジン、オメガなどのアンティークで見られた“ワッフル文字盤”を採用しており、格子状の立体的な装飾が陰影を生み出している。大きめのアルファ針、砲弾型とクサビ型を組み合わせたインデックスも立体感のある造形に仕上げられており、クラシックでシンプルな文字盤に豊かな表情と奥行き感を加えている(編集部:堀内)」