台湾と日本の海保合同訓練 中国の反発に海洋委トップ「人道主義の観点で見るべき」
(高雄中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)と日本の海上保安庁が18日に行った捜索や救助に関する合同訓練を巡り、中国は19日、強烈な不満と断固とした反対を表明した。これを受け海洋委員会の管碧玲(かんへきれい)主任委員(大臣)は20日、中国に対し、人道主義の観点で見るべきだと訴え、周辺国と協力し救助能力を磨くことは妨害されるべきではないとの認識を示した。 台日の合同訓練は千葉県・房総半島の南の海上で行われた。一部メディアは中華民国(台湾)と日本が断交した1972年9月以降初めてだと報じている。 管主任委員はフェイスブックを通じ、台日の海域はつながっているとし、台日が海上における救難救助の協力関係を構築することは非常に重要だと強調。海巡署は引き続き努力して国際的な捜索・救助協力ネットワークを築き、海難救助の専門人材を育成し、海難防止能力の充実化を目指し、海難救助効率の向上と周辺海域の緊急救助能力の強化を図るとした。 (洪学広/編集:齊藤啓介)