「不要不急の外出控えて」今季“最強寒波”金曜にかけて日本海側中心に「警報級の大雪」警戒、日曜は関東でも雪のおそれ【Nスタ解説】
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日本列島に今シーズン最強の寒波が襲来。各地で“警報級の大雪”となる可能性があります。気象庁や国土交通省が不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。 【CGを見る】“警報級”大雪と雨のシミュレーション ■ドカ雪もたらす日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)に注意 気象予報士 小野裕子さん: 今回は最強・最長寒波と言われていますが、強さもあり、長く続くのもポイントとなりそうです。 青森では記録的な大雪となっています。北陸の辺りでは山沿いでかなりの雪になっていますが、これまでは海沿いの辺りは雨が降ることが多かったんですよね。 9日(木)以降は寒気がより強まってくるということで、平地でも雪が降りやすくなってきそうです。 井上貴博キャスター: 要因の一つとして、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)があります。シベリアの方から季節風が吹いてきて、長白山脈にぶつかって、枝わかれしたものがまた日本海で合流します。 その際、夏の記録的な暑さにより、海面水温が高く、どんどん水蒸気が供給されて、よりその雲が強まります。それが日本海側にやってくるというものです。 例年1シーズンに数回発生するものと言われていますが、今年はより強まると考えた方がいいんですか。 気象予報士 小野裕子さん: そうですね。熱いお風呂みたいに考えていただくといいと思います。ぬるいお風呂よりも熱いお風呂の方が湯気が立ちやすいですよね。 それと同じように、より雲が発達しやすくなって、ドカ雪をもたらすことになります。 井上キャスター: 夏から言われていますが、海面水温の高い状態が変わらず、水蒸気が多く供給されて、より雪雲が大きくなるそうです。 夏は「線状降水帯」というものがありますが、それの雪バージョンというか、JPCZは長く降り続くものなんですか。 気象予報士 小野裕子さん: ライン上に雲が連なる点では同じように見えますが、メカニズムは全く違うものです。 連なっている雪雲が継続的に流れ込むことで、どんどん雪の量が増えていくということになります。