旭川中2いじめ自殺、広瀬爽彩さんの母親の談話全文
ようやく、再調査の結果が出ました。1年6ヶ月は長い期間でしたが、爽彩の声を見つけるためにどうしても必要な時間だったのだと思います。 【写真】広瀬爽彩さん(遺族提供)
本当に大変な調査をしてくださった再調査委員のみなさん、再調査を決断してくださった旭川市長、再調査を支えてくださった旭川市民のみなさん、そして温かい支援の手を差し伸べてくださった全国の皆さんに、心から感謝を申し上げたいと思います。爽彩に寄り添った対応をしていただき、本当にありがとうございました。爽彩も、きっと安心してくれたと思います。
特に、難しい再調査を決断して、全国各地から専門家を集めたり、予算をつけたり、再調査を全面的にサポートしてくださった市長には感謝しかありません。市長の決断なしに今回の調査結果はなかったと感謝しています。
再調査の中で、あのときのことを思い出すのは本当につらいことでした。聴き取りのとき、自然と涙がこぼれてしまうこともありました。眠れなくなることもありました。
今も、爽彩と過ごしたときのことをなるべく思い出さないようにしています。あの2月13日、いつものように私を見送ってくれた爽彩のことが、ずっと心に残ったままです。思い出すたびにつらくなるので、自然と、あのときの記憶を消そうとしていたのかも知れません。
でも、いつも明るく、優しい爽彩の笑顔を忘れることはできませんでした。爽彩のことを思い出すたびに、また会いたい、またいっしょにお出かけしたい、と思います。
今も、爽彩は心の中にいます。
なぜ、どうして、と自分に問い続ける日々でした。でも、やっと答えが出た、そう受け止めています。とても辛い答えですが、しっかり受け止めたいと思います。
爽彩がこれほどたくさんのメッセージをSNSでやり取りしていたとは知りませんでした。代理人の弁護士が調べると、当時のメッセージがたくさん残されていることが分かり、中には「いじめ」のトラウマに悩んでいるような内容がいくつもありました。私はつらくてすべて読むことはできませんでした。