尾形光琳の《紅白梅図屏風》と《風神雷神図屏風》がMOA美術館で展示へ。39年ぶりに実現
静岡・熱海のMOA美術館で、尾形光琳 の最晩年作と考えられている国宝《紅白梅図屏風》と重要文化財《風神雷神図屏風》(東京国立博物館蔵)を一堂に展示する企画展が開催される。会期は11月1日~26日。 これらの作品が同館であわせて展覧されるのはじつに39年ぶり。国宝《紅白梅図屏風》は、中央の水流を隔てて紅白の梅樹が対峙する緊張感のある構図が特徴で、その意匠的な表現からも光琳画業の集大成と言われている。いっぽうの重要文化財《風神雷神図屏風》は、光琳が私淑していたという 俵屋宗達の名品を忠実にトレースして描き上げたもの。そのモチーフや構図から《紅白梅図屏風》との関連性も指摘されている。 ほかにも本展では、宗達作品の学習から生まれた光琳の名品や所蔵の琳派作品を展示。また、安田靱彦筆《風神雷神図》(遠山記念館蔵)やNHK Eテレ『びじゅチューン!』で知られる井上涼の「風神雷神図屏風デート」など、風神雷神をテーマとする近現代の作品もあわせて紹介されるという。