月間走行距離が増え、練習にも「メリハリ」 全日本大学駅伝初出場を決めた立教大学、高林祐介監督就任後の変化
スタミナ面を鍛えた2カ月間でチームが変化
新監督就任から2カ月あまり。レース後の選手たちには「監督が代わったことによる変化」について、多くの質問が飛んだ。 一番大きく変わったのはスタミナ面の強化だという。月間走行距離が増え、スピード重視だった練習メニューが、月曜日に集団での快調走、水曜日にスピード、土曜日に距離走というようにメリハリをつけたメニューに変わった。 林は「試合の時期は走っても400~500kmぐらいだったけど、高林さんは『600~700kmくらいは最低でも踏まなきゃいけない』と言っている。そこが積み重なって予選会につながっていると感じていて、これを継続してけがなくやっていくのが課題」と話す。最初こそ強豪の駒澤大学から来たということで構えていた選手も多かったが「コミュニケーションを積極的に取ったうえで練習を計画する、無理にやらせないというのは言ってくれています。駒澤のAチームの練習を最初からやるわけではなくて、Aチームの練習をもとに作った練習かなと。自分たちの自信にもなっています」。 関東インカレ2部ハーフマラソンで稲塚が5位に入ったことも大きかった。まだまだ信用しきれていない選手たちにも「おっ!ちょっといいんじゃないか」という気持ちが芽生え、チームが活気づいたという。 目標としていた全日本大学駅伝本戦出場を決め、喜びに満ちたミーティング。まだ本戦の目標は定まっていないという高林監督は「2カ月の中で準備したことがどこまでできたのか、どこまで足りなかったのかというところは、走った者も、走ってない者もしっかり感じてほしいなと思います。出場権は得たけども、これで戦えるかとなると多少厳しいこともある。一方で『2カ月の中でここまでできた』っていうのは、みんなの持ってる力があるからできたのかなとも思います。最後の目標は全日本や箱根なので、夏合宿などを経て勝負してほしい。しっかり気を引き締めてやってもらえれば」と総括した。 2年前には55年ぶりとなる箱根駅伝出場を決め、今回は初めて伊勢路への切符を獲得し、勢いに乗る立教大学。本戦での活躍に期待したい。