月間走行距離が増え、練習にも「メリハリ」 全日本大学駅伝初出場を決めた立教大学、高林祐介監督就任後の変化
「ある意味仕切り直しや」と送り出した3組目
2組目終了時点で暫定6位。ボーダーラインの7位まではたった0.86秒差とまだまだ予断を許さない状況で3組目を迎えた。 高林監督は林虎大朗(4年、大牟田)と國安広人(3年、須磨学園)に「ある意味仕切り直しや。しっかりお前らでやってくれ」と声をかけ、その思いに2人が応えた。「今年は絶対取ってやるっていうのはありました。ラストイヤーっていうこともあって絶対に結果を残して全日本大学駅伝に出場して、これからの新しい歴史に名を刻みたいと思っているので、懸ける思いは人一倍強いです」と林は言う。 先頭は最初の1000mを2分46秒のハイペースで通過。2人は集団の中盤でレースを進めた。「『リラックスして走ろう』とお互いに声掛けをして励まし合っていました」と林。残り1000mで東洋大学の石田洸介(4年、東農大二)がスパートをかけて独走状態になり、想定よりも20秒ほど早い29分04秒32の組2着で林、0.5秒遅れた組3着で國安がフィニッシュした。 林は「正直2、3番目に入るとは思っていなくて、あわよくば10番以内に2人とも入れればいいなというように思っていました」と率直に振り返った。 暫定3位まで浮上し、最終4組目には箱根駅伝3区8位の馬場賢人(3年、大牟田)と関東インカレ男子2部ハーフマラソンで5位入賞の稲塚大祐(4年、高岡向陵)が出走。馬場は3組目の結果を見てプレッシャーを感じていたという。 残り3周で東海大学の兵藤ジュダ(3年、東海大翔洋)が仕掛けると、馬場はしっかりと集団について組20着、稲塚は集団から少し遅れながらも粘り、組26着でレースを終えた。馬場は他校の選手に競り負けたことを悔やみつつも「(チームに)総合的に見て強い選手は何人かいるんですけど、飛び抜けて強い選手はいないので、自分がそのエースになれるように意識していこうと思います」と他校のエース級が集まる最終組を任された自負を語った。