成績優秀な「自慢の息子」のために尽くしてきたが…64歳・年金受給間近の会社員、想像もしなかった現実に思わずポツリ「あんなにお金をかけたのに」
大学院を卒業した息子の「想像もしなかった未来」に愕然
山田義男さん(64歳)は地方の中小企業で働く会社員。60歳からは継続雇用で働いているものの、年収は600万円から450万円ほどに大幅ダウンしました。そんな山田さんの悩みの種は、同居する一人息子の和哉さん(30歳)の存在です。 小学校の時から勉強が得意で、中学・高校ともに地域でトップの学校に入学しました。山田さんにとっては自慢の息子。大学進学にあたっては、東京でも偏差値の高さで有名な私立大学に進学が決まり、仕送りをしながら通わせることに。 当時の仕送りは月9万円。もちろん東京でこの金額で生活することはできないため、貸与型の奨学金も借りることにしました。理系で授業が忙しくアルバイトも満足にできないことから、「困っている」と連絡がくれば月の仕送りとは別にお金を渡していました。 そして、4年間の大学が終わると2年間の大学院生活に突入しました。もちろんこれは入学時に想定していたこと。息子の通う学部では、大学だけでは学びきれないため修士課程に進む人が多いと聞いていたからです。 大学費用は準備していましたが、大学院の費用については深く考えていなかった山田さん。それでも息子のためならと、妻と共に家計をやりくりすることに。 こうして和哉さんは大学4年と大学院2年、多額の資金を費やしながら計6年の学校生活を送ったのでした。しかし……。 和哉さんは就職活動をしても一向に内定をもらえませんでした。自分が学んできたことを活かすことにこだわり職種を絞り過ぎた結果、選考通過は狭き門となっていました。さらに、対人関係が苦手で面接での評価も良くなかったのか、どこからも採用をもらえないまま卒業を迎えてしまったのでした。 山田さんは就職をあきらめないよう伝えましたが、和哉さんの心は既に折れていました。実家に舞い戻ってきた和哉さんは自宅にひきこもりがちになり、週2回のアルバイトに行きながら、そのまま30歳を迎えることに。 借りていた奨学金の返済も健康保険も年金保険料も、親である山田さんが支払っています。 「あんなに勉強ができたのに、あんなにお金をかけたのに……」 自分も給料が減り、もうすぐ年金暮らしになる身。この先どうなるのか憂鬱な毎日を送っているそうです。
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