再生回数1000万回超え! YouTubeショートでバズりまくりのフォーク曲げパフォーマー・後藤凌「"大道芸業界の宮野真守さん"を目指して、パフォーマーの道を切り拓いていきたい」
後藤 こう見えても、家では9歳の娘と3歳の息子のお父さんなんです。結婚して子どもがいることは普通に公言しているので、ファンの方には周知の事実だと思いますけど(笑)。現場にチビたちが来ると、かわいがってくれる常連さんもいるほどです。 ――意外と言っては失礼かもしれませんが、正直ビックリです。なるほど。YouTubeショートでは子どもへのユニークな対応がバズっている印象ですが、実際にお子さんがいると聞くと納得です。 後藤 急に乱入してきたお子さんに「だれぇぇ?」と言ったり、パフォーマンスが失敗したときにモノのせいにして「ハァ~?」と言ったり。おっしゃる通り、そうした小ネタは、実際にウチのチビたちにウケたネタを現場で応用していることが多いです。逆に、現場で子どもたちにウケたネタを家に持って帰ると、チビたちが笑ってくれたり。お客さんは子どもだけじゃないけど、子どもの扱いは上手いほうだと思います。 ――では改めて、現在の活動を始めた経緯を教えてください。パフォーマンス中に「じいちゃんの介護がきっかけで」と、話される場面がありましたが? 後藤 順を追って説明すると、高校3年生のときにじいちゃんが倒れてしまったんです。要介護5の認知症。かなり重たい状況でした。親に言われるがまま、高校卒業後は介護士の専門学校に。あまり授業には身が入らなかったものの、高齢者を楽しませる"レクリエーション"の授業には興味が湧いて、動画サイトで色々調べるうちに、イギリス人の男性がフォーク曲げのパフォーマンスをしている映像を見つけました。その魔法みたいな動きに漠然と憧れたのが、今の活動に繋がる最初のきっかけです。18歳の頃でしたね。 ――フォーク曲げに出会うまでは、どんな子どもだったんですか? 後藤 小学生から中学生までサッカー少年でした。その後、愛知県のサッカーの名門・熱田高校に入学するのですが、練習についていく自信がなくサッカーの道を諦め、金髪&短ランのヤンキーに。勉強こそしっかりやっていたものの、学校では目を付けられる存在でした。 ――や、ヤンキー!? 後藤 逆に中学生の頃は、廊下を歩くだけで「キモっ」と言われるようないじめられっ子だったんです。その反動で高校デビューしてしまった、という感じですね。ただ中学生当時は、一発芸を覚えていじめっ子たちを笑わせていました。いじめをなくすためには、その場をぼくが笑いで支配すれば良いと思ったんです。子どもながら、前向きですよね。......と、こうして話すとどれも意外なエピソードかもしれませんが、いずれにせよパッとしない男のコでしたよ。 ■飛び込み営業で存在証明を繰り返した10代 ――話を戻します。介護士の専門学生時代にフォーク曲げの動画に出会って?