【JAIA試乗会】シトロエンっぽいかどうかが問題だろう シトロエン E-C4 シャイン
冬の朝なのでヒーター全開ということもあり、94%あったバッテリー残量はメキメキと減り、あっという間に80%を切ったためあわててヒーターを弱めたが、このバッテリーの減り方と、パドルがついていなかったことがやはり残念ではある。積極的にパドルでエネルギーを回生するべきだし、そうすればもう少し、残量の減りにドキドキしなくても良いのではないだろうか。
さてこのシトロエンE-C4はちゃんとシトロエンだったかどうか、と聞かれると、シトロエンらしさが確かにあったことと、シトロエンらしい快適な空間があったことは認めるが、まごうかたなきシトロエンであったかどうかは難しい。その追求や探求はまだまだこれからの課題だったからかもしれないが、最初にも書いたようになんとなく薄味だったようにも思う。早合点しなさんな、まだこれからが本番でっせ、というシトロエンのエンジニアの声が聞こえてきそうだが、電動化することでますます難解になるであろう独自性の中で、シトロエンらしさを一生懸命に演出しなくてはならないエンジニアのことを想うと、その大変さに同情を禁じ得ない。
大林晃平