「採血なし」で骨髄ドナー登録OKに ドナー数の急減のピンチでトライアル実施
郵送で登録 献血経験がなくても…
こういった取り組みの背景には、ドナー登録者の急減という課題があります。 およそ55万人のドナー登録者のうち、57%が40~50代です。ドナーの健康のため、55歳でドナー登録の「引退」が決まっており、5年以内に10万人以上が減ってしまうのです。 一方で、白血病などの病気の治療のための骨髄移植には白血球の型が一致する必要があり、ドナーが見つかる確率は数百から数万分の1ととても低く、希望する患者さんの2人に1人しか受けられていないという厳しい現状があります。 採血が必要な通常のドナー登録は、献血会場などで行うことが多く、献血をきっかけにあわせて登録する人も多いようです。 しかしオンラインドナー登録であれば、QRコードから申し込むと自宅にスワブキットが届き、口腔粘膜を採取して郵送することで登録できます。 骨髄バンクでは、「ふだん献血をしない人にも、広くドナー登録を呼びかけられます。多くの方にドナー登録に興味を持ってもらいたいです」と話しています。