ラーメンをダイエット中に食べても大丈夫!心掛けるべきたった一つのこと、穀類・塩分・脂肪過多を乗り越える秘策
モデルだってラーメンを食べる
基本的に、ラーメンは「エネルギー量が高い」ということ以外に、料理の構成要素として「穀物(麺)の量が多い」「野菜が少ない」や「肉(タンパク質のもの)が少ないまたは多い」「スープが脂っこい(脂肪過多)」、さらには「食塩含有量が高い」食品です。管理栄養士として原則論を述べれば、エネルギー過剰になりやすく、また浮腫(むく)みやすいラーメンは「そもそもダイエットに適さない食品である」と言わざるをえません。 しかし、ダイエット中ではあってもラーメンを食べたい日だってあることもとてもよく理解できます。世界的に活躍されているモデルの冨永愛さんのインスタグラムでもラーメンを食べている様子がみられます。 「毎日」ラーメン屋さんに通って身体を健康的に保つのは、難しいと想像がつきます。でも食べるか食べないか、またどのように食べていくかはみなさん個人個人で決められます。私たちは、食べたい人のために、その考え方を提案しています。
好きなものを食べながら、健康的な食生活を手に入れる
食事は単にエネルギーや栄養をとるだけのものではありません。食事に満足することも重要です。ラーメン好きの人がラーメンをがまんしてダイエットに成功しても、そのあとまた食べ始めたらもとに戻ることが容易に予測できます。 書籍の共著者である堀口氏が実践しているのは、「野菜をトッピングして、麺を少なめで注文し、スープを飲み干さない」という工夫です。写真のラーメンでは、もやしはたっぷりありますが、肉類が不足し、麺が1食分の倍量に見えます。また、九州の出身だからか、ときどき「豚骨ベースのラーメンスープを飲んで元気を出す」とスープを飲み干さずとも結構な量飲んだりするそうです。 ラーメンの食べ方は免罪符的な「野菜追加」だけでなく、その食事の1日のなかでの、または3日間や1週間のなかでの位置づけがポイントになります。1食1食を管理していくのは、とても困難です。そして、健康は1回の食事で手に入るものではなく、積み重ねで獲得するもの。 日常の食事(好きなもの、これまで食べてきたもの)の「食べ方を工夫」し「長期的に調整する」ことで「体重を維持すること、健康なからだを手に入れること」が可能になります。好きなものを食べながら、健康的な食生活へゆるやかにたどり着くことを目指してみませんか。 <参考>『最強の食事戦略 研究者と管理栄養士が考えた最終解答』第2章 古くて新しい「痩せる」食生活実践法 (2)栄養がバランス良く取れる食事のコツ (5)外食で同じものを食べ続けては台無し
平川 あずさ