日本協会・宮本恒靖会長、県協会・大榎克己会長の“元日本代表コンビ”で静岡県庁へ サッカー王国復権へ語った思いと現状
日本サッカー協会の宮本恒靖会長が25日、県庁を訪問し、森貴志副知事らにあいさつを行った。3月に就任した後、先月から各都道府県に足を運んで現状を聞いており、県サッカー協会・大榎克己会長と元日本代表コンビでの登場となった。 県内にはJリーグ4クラブがあるが、磐田はJ1で降格争いのまっただ中。清水と藤枝がJ2で、J3に沼津。女子では藤枝順心高が全国大会4連覇中と強さを発揮し、9月の国民スポーツ大会では少年女子の部で初優勝したが、トップリーグであるWEリーグの参加クラブはない。「王国復活へ県も全力を挙げたい」と力説した森副知事は、日本が招致に乗り出している31年女子W杯について「開催県に選んでいただければ」とラブコールを送った。 7月に就任したばかりの県協会・大榎会長は、県内に大規模なサッカー専用スタジアムがないことにも言及した。静岡市がJR清水駅近くを候補地にしているが、まだ検討段階の状況。「日本代表の試合ができないので、(専用)スタジアムがあるとありがたい」と要望した。 会談後、取材に応じた宮本会長は「自分がU15から遠征で来て、優秀な選手がたくさんいた。プロになってからはスタジアムに来ると、アウェーで戦いずらかった思い出があります。最近は代表選手も少なくさみしいですが、ぜひ復活してほしい」と期待を寄せ、「静岡サッカー」の可能性について問われると「みなさんが歴史やプライドをもっている。その土壌で、体制作りや人材育成の面でもう一回立て直せれば」と“サッカー王国”復権を願っていた。
報知新聞社