元TBS記者の山口敬之氏が会見(全文1)「Black Box」は全てうそか妄想
性犯罪の被害者は正直に話すのが普通
第一に、客観的な裏付けや証拠もないのに、伊藤さんの供述だけで強姦、レイプや、それだけではなく、傷害、Injuryの事実までがあったかのように認定されてしまっています。日本の法律では強姦致傷という犯罪がありますけど、強姦致傷の事実が伊藤さんの供述だけで認定されてしまっている。乳首、腕、右の腰などの障害を伊藤さんが訴えていましたが、目撃証人は1人もいません。 私は医療過誤訴訟を専門にしている弁護士です。伊藤さんが受診したカルテは全てチェックしました。皆さん、『Black Box』に書かれていることを読んだかと思いますけれど、伊藤さんは【膝の、腰の 00:18:49】脱臼のために歩けなくなったと主張して、事件後に整形外科の医師、クリニックを受診しています。彼女は整形外科の診療所で腰の痛みを訴えていなかったし、歩行困難さえ訴えていなかった。整形外科の先生はレントゲン検査もしていません。 重要なことは、彼女がなぜそのような膝の痛み、膝の骨折を訴えたか、その原因について、外傷を受けたと主張していますけど、その外傷を受けた日が、この山口さんと出会った日ではなくて、それより4日前に外傷を受けたと医師に話しています。まずここにカルテとの矛盾が1つあります。 さらに伊藤さんは事件の当日、避妊のためピルを飲んでいます。彼女はピルを飲んだ5日後に月経があったと医師に申告しています。そのため医師は、伊藤さんは妊娠の可能性がないと、ほとんどなくなったと診察しています。それにも関わらず、伊藤さんはそのあと山口さんに何度もメールをして、妊娠の不安を訴えています。性犯罪の被害者は正直に話すのが普通ではないでしょうか。カルテとの矛盾はほかにもいっぱいありますけれど、この辺にとどめます。 私が判決を読んで2番目に問題だと思ったことを次に述べます。第二の問題は伊藤さんの供述の信用性と、山口さんの供述の信用性を裁判所が比較するに当たって、伊藤さんは明らかにうそをたくさんついています。そのことを全て無視して信用性を比較しています。私は山口さんから事件を委任される前に『Black Box』を何度も読みました。その中で明らかなうそを幾つか発見しました。一番のうそは彼女は元検事のおじがいると述べて、何カ所も元検事のおじに相談したということを『Black Box』の中で書いています。ところが彼女には元検事のおじなどいません。そのことをすぐに私は見抜きました。