キーラ・ナイトレイを苦しめた「摂食障害の噂」とトラウマとは?
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。 イギリス人女優キーラ・ナイトレイは、11月23日(土)に『タイムズ』紙のインタビューに応じた。そのなかで彼女は、自身のキャリアにおいて、容姿に関する噂が絶えなかった屈辱的な過去について振り返った。 【写真】セレーナ・ゴメスがメンタルヘルス会社を立ち上げ 間もなく40歳を迎える女優キーラ・ナイトレイは、11月23日(土)の『タイムズ』紙のインタビューで、自身のキャリアを振り返った。そこで彼女は、ある出来事を「真のトラウマ」と表現した。現在、ふたりの子ども(9歳のイーディと5歳のデライラ)の育児のために撮影現場から離れている彼女は、2010年代のキャリア絶頂期に自身の身体や体重について噂の的となった経験について語った。 「自分が摂食障害ではないと分かっていましたし、食べていることもわかっていました」と彼女は語った。当時の多くの出来事を心の奥にしまいこみ、今ではほとんど覚えていないという。 「典型的なトラウマのように、無意識のうちにその記憶を捨て去った」と彼女は言う。「完全に押し込めていましたが、時々その一部が蘇ることがあり、突然感覚的にその記憶を感じることがあります。というのも、結局のところ、公衆の面前で恥をかかされていたのですから」と彼女は付け加えた。
「今でも耐えられない」
当時、体重を指摘されたことについて、39歳の女優キーラ・ナイトレイはとりわけ2004年に女優メアリー=ケイト・オルセンが拒食症で入院したことを振り返った。「私はその時、プレスツアーで冗談まじりにその質問をされました。メアリー=ケイト・オルセンが拒食症の治療を受けたことが、まるで恥ずべきことのように扱われていたのです」と、彼女はその出来事を『タイムズ』で語った。 「私はそこに座って、ただただ狂っていると思ったのを覚えています。今でもそれが耐えられません」と彼女は述べた。当時、そのメディアの注目は自分に向けられていなかったにもかかわらず、彼女にとってはトラウマとなった。そのことがきっかけで、後にセラピーを受けたほどだ。 2018年10月、有名になって間もない22歳のときにうつ状態に陥ったことを明かした。「1年間休養しました。さまざまな出来事が原因でPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたのです」と彼女は当時を振り返った。 text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr)
translation: Hanae Yamaguchi