ジブリパークに行く前に予習を!ジブリ映画の舞台になった場所、いくつ知ってる?宮崎駿監督や公式が明言した場所を厳選
日本のアニメーション映画を代表する「スタジオジブリ」の作品。宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が第96回アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞したり、愛知県のジブリパークで3月16日から新エリア「魔女の谷」がオープンしたりと、最近いっそう話題になっていますよね。 【写真集】あのジブリ映画の舞台は?モデルとなった国内外の建築スポットまとめ 夢やロマンを掻き立てられる唯一無二の世界観、そしてそこに描かれている風景や建物は、観る者の多くを魅了しつづけてやみません。それゆえ劇中の風景や建物によく似ていると噂され人気を博している実存のスポットは、世界中に数多く存在しています。 しかしスタジオジブリ作品のうち、舞台のモデルとなった場所が公に表明されている作品は、実は多くないのです。本記事では、スタジオジブリの公式サイトで、あるいは宮崎駿監督の言によって「ここが、舞台といえるもの」「大いに参考にした場所」などとして明らかにされているスポットをご紹介します。
狭山丘陵(埼玉県)/『となりのトトロ』
スタジオジブリの宮崎駿監督は、長らく埼玉県所沢市に住まわれています。そのことが『となりのトトロ』をつくり出す、大きなきっかけになったのだそう。 市の一角にあり埼玉県と東京都にまたがって広がる「狭山丘陵」は、監督が散策しながら同作の構想を練ったとされている場所。そこにはトトロのふるさとの景色が残されている「トトロの森」という愛称の里山があります。 「トトロの森」の一つひとつは小さく、狭山丘陵および周辺に点在していますので、巡りながら四季折々の自然と生き物たちの息吹を感じ、楽しんでみてはいかがでしょうか。マップが用意されているほか、ガイドツアーのイベントも開催されています。
江戸東京たてもの園「子宝湯」(東京都)/『千と千尋の神隠し』
「江戸東京たてもの園」は、江戸・東京の貴重な歴史的建造物を継承するため、東京都小金井市の都立小金井公園内に設置された野外博物館。高い文化的価値がありながら現地保存が困難となった、江戸時代から昭和中期までの30棟の建造物を移築・復元し、展示されています。 そのなかにある銭湯「子宝湯」は、神社仏閣を思わせる大型の唐破風や玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の折上格天井など、贅を尽くしたつくりが魅力です。 『千と千尋の神隠し』の「油屋」には色々な温泉が入っていて特定のモデルはないものの、こちらの「子宝湯」は映画の設定である「商店街の一角にそびえ立つ銭湯」について大いにインスピレーションを与えたものであるそう。巨大な「油屋」とは建物のイメージが幾分異なりますが、見どころの詰まった建物です。