美味しいご飯を炊くなら、やっぱり「圧力IH式炊飯器」が一番なワケ…「お米のプロ」も驚くその進化
今やここまで進化している電気炊飯器
この後、1988年にIH式炊飯器が発売され、炊飯器で炊くご飯の食味がとても良くなりました。それから4年後の1992年には、圧力IH式炊飯器が発売されます。 これによって、ご飯の味はかまどで炊くご飯と比較しても遜色のない味わいになりました。 内釡も進化を遂げて、お米が加熱されやすいものが登場してきました。具体的には、熱の伝わりやすい銅やダイヤモンドなどを貼り付けたもの、遠赤外線効果がある炭やセラミック素材を使ったものなどです。 その後も電気炊飯器の進化は続きます。 超音波を起こしてお米にしっかり水を吸収させる機能が付いた「超音波炊き」、蒸気を外に出さずに釜の内側に熱を溜める「蒸気レス」など、新しい技術が圧力IH式に組み込まれることで、さらに美味しく炊けるようになってきています。 さらに、最近では多機能な電気炊飯器が話題になっています。
予算が許すなら最新式の「圧力IH式」を
実は、今の主流になっている圧力IH式炊飯器のほとんどは、流通量が全国的に多い「新潟県産コシヒカリ」を美味しく炊き上げるように作られています。そのため、他の産地や品種のお米の場合は、ベストな炊き方になっているとは言えず、本来の味が出ないことも多くあります。 そこで、様々なモードを選べるようにしたり、センサーを付けたりするなどして、様々なお米に合った炊き方ができるような炊飯器も登場してきています。 また、無洗米とお水を炊飯器内にセットしておくことで、自動で計量して炊飯してくれる炊飯器も誕生しています。 これから美味しくご飯が炊ける電気炊飯器を買うなら、最低でもIH式炊飯器をおすすめします。 また、予算が許すようであれば、最新式の圧力IH式炊飯器の方が良いことは、ここまでのご説明でご理解いただけたでしょう。 タイガー魔法瓶株式会社の圧力IHジャー炊飯器など、最新式の圧力IH式炊飯器の中には、お米を炊くだけではなく、他の圧力調理もできるものもあるので料理の幅も広がることでしょう。 ご飯はほぼ毎日食べる食べ物です。多少高くてもそのリターンは大きいと言えるでしょう。ぜひ、自身で納得のいく炊飯器を選んでみてください。
芦垣 裕(有限会社初音屋 代表取締役/米・食味鑑定士)