2024年はイギリス王室の「試練の年」!?最も記憶に残る5つの出来事
チャールズ国王とキャサリン皇太子妃の入院により、不安定な状況からスタートした2024年のイギリス王室。ヘンリー王子&メーガン妃は独自路線をまい進し物議を醸すなか、何かと試練の多かった英ロイヤルファミリーの1年をおさらい。 【写真】チャールズ国王がパパの表情を見せたレアなスナップ集
2人のロイヤルががんを公表
2024年の英ロイヤルファミリーを振り返ってみると、やはりチャールズ国王とキャサリン皇太子妃ががんと診断されたことが最も印象的なニュースとして挙げられる。 チャールズ国王は2月に、キャサリン皇太子はその1カ月半後にビデオメッセージで、それぞれがんを公表した。当時、バッキンガム宮殿の報道官は、チャールズ国王が「キャサリン皇太子妃の勇気ある発言をとても誇りに思っている」との声明を発表した。 本稿執筆時点(現地時間2024年12月上旬)で、チャールズ国王はまだがんの治療を受けているが、キャサリン皇太子妃は9月に化学療法を終え、「キャンサーフリー(がん細胞のない状態)」を維持することに専念したいと明かした。
「母の日の写真」にまつわる騒動
イギリスでは3月に母の日を迎え、ケンジントン宮殿はウィリアム皇太子が撮影したという、キャサリン皇太子妃と3人の子どもたちの写真を公開した。しかしその後、この写真に加工の懸念があるとして、通信社各社が配信を取り下げる事態に発展。 翌日、キャサリン皇太子妃は写真を加工したことについて、個人的に謝罪を発表。「多くのアマチュア写真家がそうであるように、私も時折編集を試みることがあります。昨日公開した家族写真が混乱を招いたことをお詫びいたします。みなさんが幸せな母の日をお祝いしていることを願っています」と綴ったが、この謝罪で(皇太子妃の健康に関する)陰謀説が鎮まることはなかった。
トゥルーピング・ザ・カラーで浮彫りとなった、「スリム化された王室」
キャサリン皇太子妃は6月のトゥルーピング・ザ・カラーで2024年、初めて公の場に登場。義父である国王の隣に立ち、バッキンガム宮殿のバルコニーから手を振った。 トゥルーピング・ザ・カラーは英国君主の公式誕生日を祝う祝賀行事。にもかかわらず、上半期はほとんどの場面で国王と皇太子妃が不在であったことや、すでにスリム化しつつあった王室がさらに縮小したことが浮き彫りになった。 チャールズ国王の妹であるアン王女は2023年、『CBCニュース』のインタビューに対し、次のように語っている。 「私の立場から申し上げますと、それ(スリム化)は良案とは思えません。他にどんな方法があるのかはわかりませんが」 「スリム化というのは、王室にもう少し人がいた時に言われたものだと思います。そのときは正当な意見であるかのように見えたのです」