J1アビスパ福岡・宮大樹が見せた魂のブロック&絶叫 右手負傷も「欠場するつもりはない。うまくいかない中でももがき続けないと」
◆明治安田J1第27節・福岡0-1新潟(17日、ベスト電器スタジアム) アビスパ福岡のDF宮大樹が再三にわたる体を張った守備で味方を鼓舞した。 ■亀川右足一閃ボレー!劇的勝ち越し弾も…【動画】 前半4分に新潟・ダニーロゴメスの強烈なシュートに対し、体を投げ出すようにブロック。直後に立ち上がり、大声でほえた。「やっぱりゴール前での泥くささや、粘り強さがあってこそアビスパ福岡だと思う。最近あっさり失点してしまうことが多かったので、なんとしてもゼロに抑えたかった。そういう意味で、絶対ゴールを割らせないぞという風な気持ちだった」と思いを明かした。 この日はGK村上昌謙が前半36分と同39分に好セーブを連発。宮も前半終了間際に再び相手のシュートをブロックするなど、防戦一方だった前半を無失点に抑えた。それだけに、後半4分にカウンターから失点して敗れたことに「悔しい思いがすごくある」と唇をかんだ。 後半追加タイムには相手と接触した際に右手首付近を痛めた。「めちゃくちゃ腫れていたので折れているかもと思ったけど、案外手は動いている。あの中ではアドレナリンが出た」と最後までピッチに立ち続け、前線へボールを送り続けた。24日のアウェーG大阪戦に向けては今後病院での検査結果次第になるが「欠場するつもりは僕自身にない。手だからなんとかなるっす」と顔を上げる。「うまくいかない中でももがき続けないといけないし、何かを変えようとするところに力を使わないといけないと思う。僕自身だけじゃなくて、一人一人が危機感を持ってやっていかないと上にはいけない」とチームを鼓舞。加入4年目で「博多の男」になりきった守備の要は熱さを持ち続けている。
西日本新聞社