大賞に「補強工法」 イノベーションアワード 茨城県
先端技術を活用した新たな製品やサービスを表彰する茨城県の「第5回いばらきイノベーションアワード」の大賞に、特殊塗料の開発などを手がける染めQテクノロジィ(同県五霞町)の新技術「補強工法」が選ばれ、県庁で17日、授賞式が開かれた。 同アワードには計22点の応募があった。大賞の補強工法は、同社が開発した新素材をさびや劣化した鋼材など構造物に浸透させて覆うことで、補修とともに補強までできる技術。構造物の解体などが必要ないため、職人不足やコスト抑制にも対応できるという。 優秀賞にはエマルションフローテクノロジーズ(同県東海村)の革新的溶媒抽出技術「エマルションフロー」、ツインカプセラ(同県つくば市)の大気圏再突入カプセルの技術を活用した「スリム型〝超〟断熱保冷容器」、Closer(同)の小型協働パレタイズロボット「パレタイジー」の3点が選ばれた。 授賞式で大井川和彦知事は「これを機に市場で活躍してほしい」と期待を込めた。染めQテクノロジィの江口朋美デザイン&PRユニット長は「技術が認められ、スタートが切れた」と喜びを語った。
茨城新聞社