ふるさとで交流深める 関西手々郷友会 10年ぶり徳之島訪問
関西在住の鹿児島県徳之島町手々出身者らでつくる関西手々郷友会(西元正会長、会員約220人)の会員30人が徳之島を訪れ、敬老の日の16日、ふるさと手々集落で懇親会と敬老会が開かれた。今年創設60周年を迎え、郷友会としての来島は50周年時以来10年ぶり。ふるさとの地で懐かしい面々との再会を祝し、会食や余興で旧交を温めた。
今回里帰りしたのは、西元会長(68)=大阪府貝塚市=ら出身者やその家族など。懇親会は集落の敬老会を兼ねて開かれ、住民と郷友会会員合わせて約70人が手々へき地保健福祉館に集った。 会場には高岡秀規町長、行沢広栄町議会議長、福宏人教育長らも訪問。地元の子どもたちが空手の形や三味線の演奏に合わせた島唄を披露し、出身者たちは元気な後輩たちの姿に目を細めていた。 来島メンバー最年長で郷友会の顧問を務める園田勝儀さん(81)=大阪市=は「郷友会は、交流を通じて出身者やふるさとを元気にすることが役目。私がこうやって交流を楽しめるのも郷友会とふるさとのおかげ」と感謝した。 懇親会では西元会長が徳之島町と手々集落に寄付金を贈呈。同集落の村山佐ヱ明区長(74)は「台風が心配だったが、無事に郷友会を迎えられてひと安心。寄付金は今後も元気に交流が続けられるように活用する。郷友会と協力しながら今後も集落を守っていきたい」と述べた。 郷友会メンバーは18日まで滞在し、17日には伝統行事の漁なくさみ(追い込み漁)や町指定無形民俗文化財の伝統行事「ムチタボリ」に参加する予定。西元会長は「改めて島の良さを感じている。私たちが元気に過ごせるのもふるさとあってこそ。時間の許す限り地元の人たちと交流したい」と話した。