弟・DAIGOはもういない。いつか両親もいなくなる。50歳で結婚、漫画家・影木栄貴。ある夜突然、とてつもない寂しさに号泣。44歳で婚活を決意した
そんなある日、DAIGOは北川景子さんと出会います。連絡先を交換した日、DAIGOがウキウキして帰ってきたのは今でも覚えている(笑)。 景子ちゃんと付き合うようになると、DAIGOは家にも連れてくるようになりました。北川景子が家に来るって、そりゃあ私も舞い上がりますよ(笑)。初めて連れてきた日に、私は「末永く弟をよろしくお願いします」って景子ちゃんに伝えたけど、まさか現実になるなんてそのときは思わなかったなあ。 景子ちゃんとは意外に気が合うところがあって、例えば家族の誕生日を大事にするところとか、占い好きなところとか、実はオタク気質なところとか。 だから、DAIGOが景子ちゃんと付き合うようになってからは、以前より家族のバースデーセレモニーをちゃんとするようになったかな。景子ちゃんが来てくれたことで、うちの家族の仲もますますよくなっていったような気がします。 そんなわけでDAIGOと景子ちゃんが結婚して、家族になってくれたのは本当に嬉しかった。しかも景子ちゃんは、私がBL作家だと知って、BLを勉強してくれたらしいよ。優しい。 しかし、DAIGOが家を出て、景子ちゃんと一緒に暮らすようになって数ヶ月。ある夜突然、とてつもない寂しさが襲ってきて、私は部屋で号泣しました。 もう夜中に一緒に出かけることもない。長電話もできない。この不安を聞いてもらうこともできない。いつも一緒にいた人がいない。 私は完全にDAIGOロスに陥っていました。
◆親は先にいなくなる DAIGOが家を出た寂しさとしばらく戦っていた私ですが、ある現実にも気づきます。 いつか両親もいなくなる。 実家に戻ってからは、あまりの居心地のよさに「実家最高! もう絶対出ない!」と踊り狂っていました。確かにこのまま両親がいてくれたら、一生このまま一人で生きていってもよかった。でも、普通に考えたら順番的に両親は先にいなくなるのです。 父は何度も病に倒れ、余命数年みたいなところから10年以上生きているスーパー人間ですけど、不老不死なんてことはあり得ない。今、料理や洗濯などを全部やって私を支えてくれている(←)母だって、永遠に私のお世話をしてくれるわけじゃない。 この幸せはいつまでも続くものじゃないと、DAIGOがいなくなったことによって初めて体感的にわかったんです。 自律神経で倒れたときは死ぬほど苦しかったけど、両親がそばにいてくれたから救われました。あのとき仮に一人だったら……というのは、今考えてもゾッとします。
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