弟・DAIGOはもういない。いつか両親もいなくなる。50歳で結婚、漫画家・影木栄貴。ある夜突然、とてつもない寂しさに号泣。44歳で婚活を決意した
ちなみに、私も金銭面だけではなく、DAIGOを支えていました。 DAIGOが音楽を始めたころ、DAIGOが自分で書いたという歌詞を見てみると、「頑張ろう」「恋をしよう」「夢を目指そう」などというテーマの大渋滞(笑)。「歌詞っていうのはね、起承転結が必要で、メッセージは1曲に一つにしなさい」と一から教えたのは、今となっては懐かしい思い出。 DAIGO☆STARDUSTとしてデビューが決まったときは、共に喜んだものです。そしてBREAKERZとして再デビューしたDAIGOを私の代わりにテレビ出演させて、ブレイクのきっかけを作ったのはご存知のとおり。 私がルームシェアをしていたときは、さすがにその家に来ることはあまりなかったけど、よく長電話をしていました。その時期、東日本大震災が起こってふさぎ込んでいた私が元気になったのは、DAIGOのおかげもあったかな。 震災後、私は余震のせいでずっと酔っているような状態になっていたのと、原発のことであることないこと噂が飛び交っていたので、怖くて家から出られませんでした。そんな時期、DAIGOが友達を連れて様子を見に来てくれたんです。 ちょうどそのとき地震が起こったんだけど、DAIGOは「お! 余震だ。……よし収まった! 大丈夫だよ~」といつもと変わらない様子で励ましてくれて。 ちょこちょこ雑談電話もくれたり、彼の明るさはちょっとだけ私の日常を取り戻してくれました。 実家に戻ってからは、DAIGOはもう忙しくなっていて、家にいたりいなかったりしたけど、たまに帰ってきては「『あまちゃん』一緒に見ようぜ」と言われて深夜に一緒に見たり、「お姉ちゃん、お茶飲みたいんだけど」と言うDAIGOにお茶を入れてあげたりしていました。 そういえば、そのころDAIGOはめちゃくちゃ甘やかされていました(笑)。 両親は、朝ごはんと一緒にサプリとお茶を用意しておいてあげたり、みかんの皮をむいておいてあげたり、朝何度も起こしてあげたり。まあDAIGOがすごく忙しくなっていたからなんですけど。 でも、DAIGOが元気にテレビに出ているのを見るのが両親の生きがいなんだなと思ったので、そっとしておきましたけどね。
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