実家の両親に「固定電話を解約すれば年2万円節約できるよ」と言っても不安だそうです。スマホだけで十分ですよね?
近年は、固定電話を契約せずスマホのみの家庭も増えました。固定電話を契約していると、スマホのみよりも信用度が高くなる、災害時に使えるなどのメリットがある一方、維持費だけで毎月2000円程度、年間にすると2万円ほど、の費用がかかるなどのデメリットがあります。 また、固定電話をほとんど利用していないため、解約しようかどうか迷っている方もいるでしょう。 本記事では、固定電話を契約し続けるメリットと、そのままの電話番号で電話代を節約できる方法を紹介します。
固定電話を解約するとデメリットが大きいケースとは?
スマホを持っていると、固定電話をほとんど使わなくなるケースも珍しくありません。固定電話を契約していると災害時に電話が使える、社会的な信用度が高くなるといったメリットがあります。 しかし、現在は災害が起こってもすぐに携帯電話会社が臨時のアンテナを立ててくれます。また、以前に比べると固定電話を契約していないと信用が得られないケースも減りました。そのため、個人宅では固定電話をほとんど使っていなければ解約するデメリットは小さく見えます。 ただし、解約するとデメリットが大きいケースもあるので注意が必要です。 ■各種契約の電話番号に固定電話の番号を使っている場合 クレジットカードや公共料金の契約に固定電話の電話番号を利用している場合、解約すると電話番号の変更が必要です。長年固定電話を利用している方ほど、変更する件数が多くなります。 オンラインで電話番号変更が可能なところもありますが、高齢者をはじめとしてオンライン操作に慣れていない方にとっては負担が大きいでしょう。固定電話の番号で契約しているものが多い場合は、解約しないほうがメリットが大きい可能性もあります。 ■固定電話と同じ番号・回線でFAXを利用している場合 固定電話と同じ番号と回線でFAXを利用している場合は、固定電話を解約するとFAXも使えなくなります。近年はペーパーレス化が進んでFAXを使う機会も減っていますが、まだ頻繁に利用している方もいるでしょう。 「電話は使わないがFAXはよく使う」といった場合は、固定電話を解約しないほうがメリットは大きいです。 ■災害時の連絡手段を多く確保しておきたい場合 固定電話はアナログ回線を利用しているため、基地局さえ問題なければ災害が発生して停電になっても使えます。近年はスマホが主流の連絡手段となっており、災害が発生すると大手通信業者はすぐに臨時の基地局を作って可能な限り早く通信を回復します。 しかし、スマホの操作に慣れていない高齢者にとっては、使い慣れた固定電話のほうが心強いでしょう。災害時の連絡手段を一つでも多く確保しておきたい場合は、固定電話を契約していたほうがメリットは大きいです。