マカオ税関が商業施設内に開設された運び屋向け密輸品供給拠点摘発…大量の冷凍肉類発見
目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2024」を展開している。 澳門海關(マカオ税関)は12月6日、前日(5日)午後、マカオ半島北部・關閘エリアに所在する商業施設「關閘天地」内で違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に従事した1店舗に対する摘発を実施したと発表。
現場周辺は中国本土との主要な陸路の玄関口・關閘イミグレーション(通称:ボーダーゲート)に近く、以前から両地の間を往来する運び屋相手のビジネスを行う店舗や倉庫などが存在すると指摘され、当局が高頻度でパトロールや摘発を行っている場所のひとつ。 税関によれば、パトロールを展開中、同店に不審な点があったため即時摘発を実施したとのこと。店内にはマカオ人の責任者の女(30)が1人おり、店内から合計565キログラム、市価およそ4万パタカ(日本円換算:約75万円)分の輸出に必要な書類及び検疫証明書のない各種冷凍肉類を発見するに至ったという。
税関では、この店舗の責任者の女が運び屋を組織してマカオから中国本土への密輸出することにより正当な貿易活動の規制逃れを企図したとし、対外貿易法違反で起訴、発見した物品全量を押収するとともに、食材の保管状況(温度管理)が食品安全法に触れる可能性があるとみて市政署に通報したほか、営業許可証なし運営も判明し、財務局が調査を進めるとした。 税関は本件の発表に合わせ、市民に対して報酬を目当てに運び屋行為へ従事しないよう累次の呼びかけを行うとともに、今後も全力を挙げて運びや行為の取り締まりにあたる考えを示した。