「めっちゃ大きい!」農園で児童50人がニンジン収穫体験
京都府福知山市夜久野町高内の小中一貫教育校・夜久野学園の児童約50人が25日、同町平野のファームきぬがわ(衣川重人社長)の農園でニンジンの収穫体験をした。市内の学校給食にも使われる野菜を自分の手で引き抜き、選別までした児童たちは、野菜を育てる大変さや普段何気なく口にしている食べ物のありがたさを学んだ。 収穫体験は、子どもたちが体験を通じて食の大切さや食を支える農林水産業の重要性を学ぶ府の「エディブルスクールヤード事業」の一環。特別支援学級を含む1~4年生が参加した。 初めにファームきぬがわの衣川晴陽さん(28)から、児童らにおいしく食べてもらうために一生懸命栽培していること、ニンジンは大きく成長するまでに2、3カ月かかるなどの説明があり、児童たちは真剣な表情で聞いていた。 収穫が始まると、学年ごとに分かれて畑に植わっているニンジンを抜いていき、児童たちは「めっちゃ大きいのが抜けた」「きれいな形」などと見せ合いながら、楽しそうに作業を進めた。全員で約200キロ分を収穫し、形がきれいなものとそうでないものに分ける作業も体験した。 児童たちが収穫したニンジンは、市学校給食センターに出荷され、27日に給食で提供された。 4年生の足立咲さんは「自分で収穫した野菜が給食で食べられると思うとうれしいです」と話していた。