海外でもPBが話題の「業務スーパー」…世界中で売れてる「あの商品」の意外すぎる人気のワケ
最も売れている商品は……意外な使い方をされている人気商品も
客層は、価格が高くても質のいいものを求める“ミドルアッパー層”が中心だ。 「ベトナムの場合、韓国や中国人などアジア系のお客様も多いのですが、最も多いのは現地に暮らすベトナム人のお客様です。また、日本で度々購入していたオリジナル商品を求めて足を運ばれる日本人のお客様もいらっしゃいます。 現地の方は、業務スーパーの“業務”についてはおそらくご理解いただいてないと思うのですが、近くに日本食レストランや中国、韓国の飲食店がある店舗では、お店の方が食材の仕入れに利用されるケースも。でも、多くを占めるのは一般のお客様ですね」 商品は日本の業スーで販売されているものと変わりはなく、冷凍食品や調味料、缶詰、自社グループ製造の冷凍デザートやレトルト食品、瓶詰めなどおなじみの商品が並べられている。 パートナー企業が独自に仕入れた商品も販売されているが、7~8割が業スーの商品だという。 業スーは、国内外にある自社グループ工場で製造したオリジナルのPB商品を数多く揃えており、業スーファンからの根強い人気を誇っているが、海外でもPB商品への評価は高い。 売れ筋商品も然り。最も売れるのは日本の自社グループ工場で製造している「冷凍讃岐うどん」と「銀の胡麻ドレッシング」。また、「鍋の素」も通年で人気が高い。 「店舗展開している国以外にも、商品だけ輸出している国も含め、すべての国で最も売れているのが、『冷凍讃岐うどん』なんです。うどんは世界中に浸透しているようで、外食でも家庭でも使われている食材であることと、値段的にも品質的にも評価をいただいたということだと思います。 また、店舗があるベトナム、香港、マレーシアの場合は、一年中、鍋を食べる“鍋文化”がある国。自ずとうどん人気は高くなり、『鍋の素』もよく売れる。なかでも“鶏白湯しょうゆ鍋”や“寄せ鍋”が人気です。 海外でも鍋の素は日本食を扱うスーパーなら大抵手に入りますが、多くがナショナルブランド(NB)。弊社が販売する鍋の素は自社グループ製造ですから3~4割は安く買えると思います。 『銀の胡麻ドレッシング』はサラダのドレッシングに使用するというよりは、しゃぶしゃぶのタレのように“ディップソース”として使う方が多いようです。そのためか、ほかにもドレッシングには青じそやシーザーなどあるのですが、銀胡麻が圧倒的に売れています」