日中高官、首脳会談を調整 水産物輸入再開など議論 北京
【北京時事】秋葉剛男国家安全保障局長は4日、北京で中国の王毅共産党政治局員兼外相と会談し、日中首脳会談の実現などについて意見を交わした。 会談終了後、記者団の取材に応じた秋葉氏は「首脳を含むハイレベルの意思疎通のあり方について突っ込んだ議論を行った」と述べた。 石破茂首相は、ペルーで15日から開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と、ブラジルで18日から開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席する予定。これら会議を通じた習近平国家主席との首脳会談を調整したもようだ。 秋葉氏はまた、広東省深セン市での日本人男児刺殺事件などを巡り、邦人の安全確保について懸念を表明。中国軍機による領空侵犯についても議論した。東京電力福島第1原発の処理水放出を巡っては、日中両政府が合意した日本産水産物の輸入再開に向け具体的な道筋を示すよう要請。中国側発表によると、両国は関連の作業を加速させることで合意した。