19歳の千葉百音、GPファイナル2位「もっと上目指す」…坂本花織は意地の3位
【グルノーブル(仏)=平地一紀】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは7日、フランスのグルノーブルで女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の千葉百音(もね)(木下アカデミー)が139・52点で2位となり、合計208・85点で2位だった。アンバー・グレン(米)がSP、フリーともに1位で優勝。前回女王でSP4位の坂本花織(シスメックス)がフリーは137・15点、合計201・13点で3位に入った。樋口新葉(わかば)(ノエビア)が4位、吉田陽菜(はな)(木下アカデミー)が5位、松生理乃(中京大)が6位。6日の男子SPは鍵山優真(オリエンタルバイオ)が93・49点で2位、佐藤駿(エームサービス)が4位で、イリア・マリニン(米)が首位に立った。ペアは三浦璃来(りく)、木原龍一組(木下グループ)が2位となり、2季ぶりの優勝はならなかった。 【写真】ジュニア女子で3連覇を果たした島田麻央のフリーの演技
昨季は立つこともかなわなかったファイナルのリンクで、千葉が日本勢トップの2位に食い込んだ。冒頭の2連続3回転と、続く3回転サルコーはいずれも成功。その後の3回転ループは着氷が乱れたものの、すぐに立て直す。最後は堂々と右手を掲げた。どこか自信なさそうに見えた昨季までの姿は、もはやない。「もっといい演技で2位につけたかった。もっと上を目指していかないといけない」。19歳のスケーターが、着実に階段を上がっている。