アウトランダーのバッテリーを再利用。災害時の電源にもなる街路灯 #JapanMobilityShow
使用済みバッテリー、もしかすると脱炭素社会への可能性が詰まった玉手箱なのかもよ。 2024年10月15日(火)~18日(金)に幕張メッセで開催された「Japan Mobility Show Bizweek 2024」、こちらのソーラーパネルつき街路灯が中央にでーんと鎮座していたのは、三菱自動車工業株式会社のブース。 【全画像をみる】アウトランダーのバッテリーを再利用。災害時の電源にもなる街路灯 #JapanMobilityShow これは三菱自動車とMIRAI-LABO株式会社が実証実験を行なっている「使用済み電池モジュールを使用した自律型街路灯」で、日中に太陽光で発電した電力をバッテリーに蓄電し、その電力で夜間はLED照明を点灯させるというもの。 発電、蓄電をすべて自前でまかなう自律型街路灯には、配線や電源埋設といった工事が不要。災害時や停電発生時でも点灯し続けられるというメリットがあります。 「なんだそれだけか」とおっしゃるなかれ。ここで使われるバッテリーというのが、実は三菱「アウトランダーPHEV」から回収された使用済み電池なのです。 この自律型街路灯に入っているバッテリーは、旧モデルの「アウトランダーPHEV」から取り出されてモジュール単位に分解された電池パックとのことで、PHEV1台分がおよそ街路灯2.5基分のバッテリーに生まれ変わるのだそう。 最新モデルではまだ再利用の実績はないとのことですが、バッテリー性能が上がっていることから、PHEV1台から3基の自律型街路灯を作れそうとのことでした。 バッテリーが納められている制御盤ボックスの背面を開くと、コンセントおよびUSB端子にアクセス可能。非常時における電源供給スポットとして活用されるシーンも想定されているというわけですね。公共施設の敷地内などへの導入が進めば、災害時に地域住民のために使われるようになるのかもしれません。 バッテリー製造時に排出される二酸化炭素を削減できる、使用済みバッテリー再利用の促進。脱炭素社会に向けた取り組みのひとつとして、これから広がっていきそうな予感です。 Source: 三菱自動車
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