女の子の“スポーツ離脱”が深刻!「女の子のためにスポーツを変えるウィークーCOACH THE DREAM-」で見えてきたものとは?
ナイキジャパングループ合同会社(以下、ナイキ)と、スポーツを通じた社会貢献活動を行うローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団(本部:ロンドン、以下「ローレウス財団」)は、「女の子のためにスポーツを変えるウィーク –COACH THE DREAM-」の一環として東京サミットを、10月18日(金)に東京・虎ノ門ヒルズで初開催した。この東京サミットは、プロテニスの大坂なおみ選手とナイキ、ローレウス財団が立ち上げたプログラム「プレー・アカデミー with 大坂なおみ」開始から5年目を迎え、女の子とスポーツを取り巻く課題とそれらに対するアプローチ方法を議論することを目的に行った。「女の子のスポーツ離れ」はどういった原因が考えられるのか。国内外のアスリートやコーチ、課題に取り組む専門家を交えたパネルディスカッションからヒントを探る。
なぜ女の子がスポーツ離脱するのか?
スポーツ庁の統計によると、1週間の総運動時間60分未満は、小学生男子が9.0%、女子が16.2%。中学生男子は11.3%、女子は25.1%(4人に1人)という結果になった。 東京サミット開催にあたり、挨拶を行ったナイキ ソーシャル・コミュニティ・インパクト シニア・ディレクターの森本美紀氏は女の子のスポーツ離脱に警鐘を鳴らす。 「体は心の健康状況に大きな影響を及ぼしています。体を動かすことが、心身の健康に大きなメリットを与えてくれていますが、このメリットを現在の子どもたちは十分に受けられていません。女の子は特に顕著です。女の子のスポーツ参加率は男の子より20%も低く、始めたとしても、男の子の2倍の速さでやめてしまいます」 背景には、以下のようなことが考えられるという。 ・女の子の興味関心に合うスポーツ環境とプログラムが不足している ・身体的ニーズをサポートする人や環境が整っていない ・「女性らしさ」という社会からの期待 ・ハラスメント対応の未整備 ・女性コーチやロールモデルが少ない 「東京サミットで特に重視したかったのは、当事者である女の子の声に 耳を傾けることです」 聞くだけでなく、自分事として次のアクションにつなげてほしいと森本氏は語った。