夏の風物詩・ヒマワリ 秋空の下で約2千本が咲き乱れる
京都府福知山市夜久野町大岶の衣川良憲さん(77)、千里さん(74)夫婦が自宅近くの休耕田で育てるヒマワリが咲き始め、見ごろを迎えている。暑かった夏が過ぎて心地よい風が吹く秋空の下、力強く咲く鮮やかな黄色の花が、訪れた人の目を楽しませている。 涼しくなった秋に夏の風物詩・ヒマワリを楽しんでもらおうと、昨年に初めて取り組んだ。同居する孫娘、ゆいさんの名前を取って「ゆいちゃんの花畑」と名付けた畑にはヒマワリ約2千本が咲き乱れ、大きな話題を呼び、市内外からたくさんの人が訪れた。 育てるのは「ハイブリッドサンフラワー」という品種で、花径は約30センチ、草丈は高いものだと170センチほどになる。今年は昨年よりも種をまく範囲を広げ、計15アールの休耕田で育てていて、約3千本が順次咲いていく見込み。 花を管理しているのは主に千里さん。種は通常よりかなり遅く9月上旬からまき始め、長い期間楽しんでもらえるようにと、時期をずらしながら1カ月ほどかけてまき終えた。天候にもよるが、見ごろは12月上旬まで続くという。 千里さんは「昨年は予想以上に大きな反響があってびっくりしましたが、もともと好きでやっていること。私が一番楽しませてもらっているので、それを見て喜んでくれる人がいればうれしい。今が見ごろの花も多いので、興味のある人は見に来てもらえたら」と話している。 花畑ではヒマワリのほか、千里さんが趣味の裁縫で作った「ゆいちゃん人形」などの縫いぐるみも訪れた人を迎えている。 花畑は、同町高内の国道9号沿い、中夜久野郵便局近くの交差点から但東夜久野線(府道56号)に入って道なりに進み、平野交差点を右折。山東大江線(同63号)を車で5分ほど進むと右手に見えてくる。