NBAでは通算321試合の出場で、平均4.8点、2.2アシストに終わった彼の新天地はセルビアのパルチザン。ユーロリーグは初挑戦となるが、７月に26歳になったばかりのニリキナにとっては、まだまだキャリアのピークはこれからだ。ここで活躍して、先輩ヤブセレのようなカムバックもあるかもしれない。 　パルチザンにはブラジル代表のブルーノ・カボクロが在籍しているほか、今夏にパリ五輪でも大活躍した南スーダン代表の司令塔カリーク・ジョーンズ、元NBAのドゥエイン・ワシントンJr.とアレクセイ・ポクシェフスキーも加わった。 　 　16年のドラフトでフィラデルフィア・セブンティシクサーズから１巡目26位で指名され、７年間プレーしたトルコ代表のスウィングマン、フルカン・コルクマズは、いまや欧州の強豪の一角となったモナコに入団。 　19－20シーズンには２試合連続で30点超えを記録するなど得点力は高かったが、本人はたびたびトレードを希望。今年2月にインディアナ・ペイサーズに放出されたが、直後に解雇されていた。 　モナコは、リーグ２連覇に貢献したアメリカ人ガードのジョーダン・ロイドがマッカビ・テルアビブに移籍したため、コルクマズには新たな得点源としての活躍が期待される。 　アルゼンチン代表のポイントガード、ファクンド・カンパッソ（元デンバー・ナゲッツ）など、欧州からNBAに挑戦後に、欧州に戻って活躍する選手は多い。 　今季、ヴェゼンコフらがヨーロッパの舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。 文●小川由紀子