京都「伏見稲荷」のマンションは買いか? スクール・ウォーズの伏見工高跡地の再開発で、住宅地・観光地として飛躍するのか徹底解説
京都市伏見区の北部に位置する伏見稲荷エリアには、世界的観光地の「伏見稲荷大社」があり、日々多くの観光客が訪れている。伏見稲荷エリアは、京都駅や大阪方面はもちろん、京都一の繁華街である河原町や隣の奈良県へも電車1本で行けるアクセスの良さが特徴で、住宅地としても人気のエリアだ。今回は、そんな伏見稲荷の特徴や、2028年のまちびらきを目指す大規模なまちづくりについて触れながら、その不動産価値を分析する。(ライター、宅地建物取引士:杉山明熙)※トップ画像:伏見稲荷大社内拝殿(出所:PhotoAC) 京都府の「新築マンション人気ランキング」 京都市、烏丸御池、山科、桂、福知山など、注目エリアのおすすめ物件は? 目次関西の主要都市へのアクセスが魅力の伏見稲荷エリア観光地と住環境がほどよく混在した街約60年の歴史に幕をおろした伏見工業高校伏見工業高校跡地で計画される大規模なまちづくり京都市内では割安感のある伏見稲荷エリアの中古マンション相場伏見稲荷エリアの物件は”買い”か?
関西の主要都市へのアクセスが魅力の伏見稲荷エリア
伏見稲荷エリアは京都市伏見区の北部に位置していて、北側が京都市南区に面しているエリアだ。伏見区の中で最も京都駅や河原町エリアに近く、この地域から都心部へ通勤・通学を行う人も少なくない。 伏見稲荷エリアには京阪「伏見稲荷」駅とJR「稲荷」駅がある。それぞれのアクセスをみてみよう。 京阪伏見稲荷駅からのアクセス ・祇園四条駅(河原町エリア)まで約16分 ・京橋駅(大阪)まで約45分 JR稲荷駅からのアクセス ・京都駅まで約5分 ・奈良駅まで約46分 ご覧の通り伏見稲荷エリアの駅を利用すれば、各地域の主要駅まで1本でアクセスできる。さらに、京都駅からは新幹線で全国に向かうこともできるため、出張が多いサラリーマンにも嬉しい立地である。 また、伏見稲荷エリアは高速道路のインターチェンジにも近い。電車でのアクセスだけでなく車の利用者にも便利な点は大きな魅力と言えるだろう。
観光地と住環境がほどよく混在した街
伏見稲荷エリアには、京都らしい昔ながらの町並みが多く残っている。伏見稲荷大社に続く人通りの多い道から路地に入ると、すぐに民家が立ち並ぶエリアになる。観光客で賑わっている光景とは対称的に、人々の生活が垣間見える住宅街だ。 一方、近年では新しい風景も見られるようになった。2023年には、伏見稲荷駅徒歩1分の場所に「伏見稲荷OICYビレッジ」という日本の食文化やお土産プロダクトが集合した商業施設が誕生した。フードコート形式で食べ歩きフードやスイーツを楽しめるほか、お菓子や雑貨、アパレルなどのお土産を購入することもできる。 また、伏見稲荷エリアには龍谷大学があり、学生が多く住む街としても有名だ。そのため、学生向けの比較的安価な飲食店が充実している点も注目すべきポイントである。観光地である伏見稲荷大社周辺を除けば、田舎過ぎず都会過ぎもしない「ちょうど良い街」の1つに挙げられるだろう。