ロッテ「プレミアムガーナ」チョコレート専門店品質へさらに前進 物価高のストレスで高まるご褒美ニーズに商機
「プラリネトリュフ」の新商品「ヘーゼルナッツ&アーモンド」も濃厚さを追求。 同商品は、3層仕立てとなっており、2種のナッツプラリネやガーナミルクを使用したほか、トリュフとして初めてガーナローストミルクを使用して「小粒ながらより濃厚で複雑な味わいを再現した」。 チョコレートの“とろ~り感”を長時間保つロッテ独自のセミリキッドショコラ製法に磨きをかけて今回新発売するのが「フルーツショコラ」の「完熟巨峰」と「クレームショコラ」の「焦がし生キャラメル」の2品。 この中で「完熟巨峰」は、ガーナ市場初の巨峰フレーバーとなる。「隠し味に赤ワインを入れて巨峰のみずみずしい部分と果皮の渋さの部分にしっかりと厚みが出て、リアルな巨峰が再現できた」と胸を張る。 「焦がし生キャラメル」は「キャラメル味をブラッシュアップした。濃厚であっても単に甘いだけでは少し物足りないころから、焦がしの部分に注力し、大人っぽいほろ苦い味わいに仕立てた」。
コミュニケーションは、YouTubeなどを活用してインフルエンサーが「プレミアムガーナ」を実食して魅力を伝える動画の配信を数本予定している。 「プレミアムな商品だけに、実際に食べていただきながら商品特徴を伝えていくことが重要」(山口氏)との考えを明らかにする。 「プレミアムガーナ」は、コロナ禍で行動制限が呼びかけられる中、特別感・非日常感と安心感の高まりを背景に2021年10月に誕生した。 22年秋冬は、ビスケットやアイスなどカテゴリ横断でご褒美ニーズをとらえた商品が続々と発売されたことで足踏みしたが23年は「衝動的に店頭で選んでいただく工夫をしたことでしっかり伸長した」。 23年販売金額は20年比で2倍以上となり、「ガーナ」ブランド全体の15~20%を占めるまでに拡大している。 アイテム別状況については「相対的には『濃厚生チョコレート』が一番支持されているが、基本的には全体が押し上げている。5品内の買い回りが非常に顕著で、1つ買っていただいて満足されたお客様が他の商品を手に取られる動きや、春夏買われた方が秋冬も買われるといったリピートの動きもある」と語る。