ロッテ「プレミアムガーナ」チョコレート専門店品質へさらに前進 物価高のストレスで高まるご褒美ニーズに商機
ロッテはこの秋冬、チョコレート専門店品質を志向する「プレミアムガーナ」ブランドに磨きをかけ、専門店のような味わいが一層楽しめるように前進させた。 「濃厚生チョコレート」「プラリネトリュフ」「クレームショコラ」「フルーツショコラ」の4タイプ計5品の新商品を10月に新発売する。 物価高騰によるストレスの高まりと、ストレス解消に伴うご褒美ニーズの高まりに商機を見出す。 9月26日、発表会でマーケティング本部第一ブランド戦略部ガーナブランド課の山口洸也氏は、直近の消費環境について、値上げ基調の中で消費の二極化がより鮮明になったと指摘。 「安価なものが売れている一方で、『プレミアムガーナ』のような少し値段が高いものも非常に好調」と述べる。 ストレス解消については「物価高で本当に日々の生活を我慢しなければいけない中で、チョコレートやスイーツといった嗜好品は、ご褒美ニーズを満たしてストレスを緩和させる商材」との見方を示す。 高まるご褒美に対応すべく、「濃厚生チョコレート」は「芳醇ミルク」「芳醇カカオ」ともに濃厚さが一層感じられる品質へと改良した。
開発を手掛けたロッテ中央研究所チョコ・ビス研究部チョコレート研究二課の鮫島一輝氏は「従来はチョコレートのコク感を出すためにブランデーを隠し味で使っていたが、今回、それを改め『芳醇ミルク』にはミルクのリキュールを使いミルク感をアップし、『芳醇カカオ』にはカカオのリキュールを使いカカオ感をアップさせた」と説明する。 同2品は、生チョコレートをチョコレートの厚さ約1ミリの薄いシェルの中に閉じ込め、繊細なくちどけも特徴となっている。 今回、濃厚感をアップしたことで「シェルが溶けると生チョコレートがワッと出てきて、ダイレクトにミルクやカカオの味わいが口の中に広がるようになった」。 パッケージも“濃厚”の文字をより大きくあしらうなど一新した。