「彼のおかげで流れが良くなりました」大分鶴崎を5-1と撃破した帝京大可児の仲井監督が名指しで称賛した選手は?【選手権】
「今日の舞台でも努力が報われた」
[高校選手権・2回戦]帝京大可児(岐阜)5−1 大分鶴崎(大分)/12月31日/味の素フィールド西が丘 【動画】高川学園の必殺技“トルメンタ”が青森山田を撃破! 大晦日の12月31日、味の素フィールド西が丘で高校選手権2回戦、帝京大可児と大分鶴崎の一戦が開催された。 激しいボールの奪い合いとなった立ち上がりを経て徐々にボール支配率を高めているように映ったのが帝京大可児だ。エースの加藤隆成(3年)、青木嘉宏(2年)を軸に細かいパス回しで敵陣に進入。持ち前の攻撃力を活かして大分鶴崎にプレッシャーをかけた。 ただ、そんな帝京大可児に対して大分鶴崎は落ち着いた守備で対抗。加えて鋭いカウンターから何度かチャンスを作った。むしろゴールに近づいているのは大分鶴崎と、そんな印象を抱かせる展開だった。 一時はペースを握られそうになった帝京大可児だが、前半22分にカウンターから加藤のゴールで待望の先制点。相手2人をかわして冷静に流し込む加藤の技術はさすがだった。 帝京大可児のリードで迎えた後半、1点を追いかける大分鶴崎がセットプレーから好機を演出。無人のゴールに蹴り込んだと思われたボールを相手選手にクリアされるなど“もう一歩”のところで得点にならなかったものの、大分鶴崎の攻撃には確かな迫力があった。 両校のアグレッシブな姿勢が光った一戦はほぼ互角の展開で、どちらが勝ってもおかしくないゲームだった。そんな熱戦の行方を決定づけたのが、帝京大可児の追加点。後半20分、GKをかわして蹴り込んだ一撃でリードを2点に広げたのだ。実際、帝京大可児はその勢いを駆って後半24分に松井空音(3年)の、後半26分には青木のゴールで4-0としている。 試合は結局、5-1で帝京大可児の勝利。帝京大可児の仲井正剛監督は「最初は堅かったですが、点が入ったのと徐々に裏を取れたのが良かった。1点リードしてから決めきれないところもあったとはいえ、良いメンタリティでできたと思います」と振り返った。 仲井監督が称賛したのは途中出場の中村一輝(3年)だ。50分に投入されると、右サイドで躍動。彼のプレーがチームに躍動感をもたらしたという。 「彼のおかげで流れが良くなりました。努力を重ねて、インターハイ予選決勝でも10人で戦う中でゴールを決めてくれて。今日の舞台でも努力が報われたと思います」 エースの加藤が注目されがちだが、中村のような選手がいてこその勝利だった。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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