生徒が商品開発 地元食材ハヤシライスとピザ
福井県福井市棗地区の食材を使ったメニュー開発に、越前市の武生商工高3年と福井市棗中1年の生徒が取り組んでいる。10月下旬には越のルビーなどを使ったハヤシライスとピザの試食会を同市浜別所町のなつめカフェで開いた。地域住民らの意見を参考に改良を加え、12月に同カフェでの商品発表会で販売する。 両校生徒14人で「なつめ地区魅力発信プロジェクト」と題し、約1年をかけて取り組んでいる。商品開発を学ぶ同高生が昨年、地区特産のナツメを使った商品を開発したことから、協働を提案。同高生がメニュー開発と調理、同中生がPRと接客を担当する。 5月に両校生徒で議論し、メニューを考案。ピザは、ビーガン(完全菜食主義者)の人でも食べられるよう、植物性食材のみを使用した。食材として使う越のルビーとカボチャは同地区の農家が提供した。 試食会には、地域住民10人ほどが訪れた。棗中生は慣れない手つきで接客。生徒は「ハヤシライスは越のルビーの甘さとコクがおいしかった。商品発表会での接客もうまくできそう」と話していた。 今後、同高生は試食会で得られた意見をもとにメニューを改善し、棗中生は商品PR動画とチラシを作る予定。武生商工高の生徒は「棗地区の食材の魅力と可能性を発信できるよう頑張りたい」と意気込んでいた。