【韓国】非常戒厳令の主導者は誰? 国防部長官が大統領に提案の可能性 真意は謎のまま
韓国の尹錫悦大統領が4日に発令した非常戒厳令について、国防部の金容賢(キム・ヨンヒョン)長官が、尹錫悦大統領にを直接提案した可能性が高まった。4日、国防部関係者が韓国メディアに「長官が戒厳を建議(上申)したのが事実か」との問いに「そうだ」と答えた。 【写真】非常戒厳宣布に反発し、ソウルの国会周辺に殺到した人々 国防部は日本の防衛省に相当する政府機関。現行の戒厳法上では、国防部長官と行政安全部長官は大統領に戒厳発令を建議することができる。 非常戒厳令ののうわさは3カ月前からあったという。ただ報道によると、最大野党、共に民主党の国防部出身の議員から、長官候補者の聴聞会で「戒厳令という話がある?」との質問が出た際、当時長官候補者だった金氏は「今のご時世、戒厳は不可能だ」という趣旨の立場を表明していた。 野党は一斉に、政府に対して長官の解任を要求。一部では「戒厳令の批判の矢が大統領に向けられるのを、長官が代わりに受けている」との見方もある。現段階では、戒厳令発令の真意はまだ明らかになっていない。 非常戒厳令の宣布後にはまもなく、金長官が戒厳軍の展開を指示し、国会などに出動していた。