【学校の断熱最前線】ヤバすぎる暑さ・寒さの教室を断熱ワークショップ、歴代生徒会で実施。ストーブ10分だけで教室中ずっと暖かく 長野県・上田染谷丘高校
1年目は ・天井裏に厚さ200mmほどのグラスウール製の断熱材を入れる ・北側の窓枠に、木の枠にポリカーボネートを張った内窓を設置する 2年目は ・南側の窓枠に木製の内窓を設置する ・北と南の窓まわりの壁に厚さ40mmほどの断熱ボードをはめ込んだ上に羽目板を張る という作業を行いました。
ワークショップ当日は、以下のような流れで行われました。
ユニークなのは、4「レクチャー、学びのワークショップ」を取り入れていること。作業の間に、気候変動についての意見交換の場を設けることで、今行っている断熱改修が何につながるのか、改めて認識する機会になるのです。 グループには工務店やNPOのスタッフなども入ってもらい、大人視点からの意見も交えながら、今自分たちが取り組むべきことを考え、共有します。 それでは、2024年に行われた2年目のワークショップ風景を見てみましょう。
上田市の工務店クボケイの窪田さん指導のもと、壁に断熱材をはめ込んでいく。後で木材を張ると隠れてしまう断熱材には思いのたけを落書き。
信州産カラマツの羽目板は、東御市の木材店・第三木材が提供してくれた。
高いところでの作業も慎重に生徒たちが行う。
朝の会と昼休憩、プレゼン大会は隣の教室で。「作業中の教室と暖かさが全然違う!」と、既にこの時点で実感できたとか。
発表まで30分。意見を交わし、スライド資料作成も協力して進めていく。
具体的な節電、節水方法に加え、「教科書をデジタルにし、ノートをアプリに」「二酸化炭素によって暖まる壁紙を開発したらどうか」といった提案も。
現在3年生の生徒たちは、2回目(2024年2月)の断熱ワークショップに初参加。やってみてどうでしたか? 「工務店の方の見本を見ながら、のこぎりや機械で木材をカットしたのですが、だんだんうまくできるようになっておもしろかった」 「プロはかっこいいなと思いました。早さも正確さもすごい!尊敬です」 「真っ白だった壁が、木材を張ったことで見た目にも変化がわかる。達成感がありました」