「『普通の子になった』って言われるのが怖かった」タレント・井上咲楽が語る、トレードマークの“ゲジゲジ眉毛”を剃ったワケ
〈「テレビに出てる人は頭がいい」と高3の秋に慶應大学受験を決意…井上咲楽が明かす、親にウソをついてこっそり受けた“試験の結果”〉 から続く 【画像多数】トレードマークの“ゲジゲジ眉毛”と「さよなら」してイメージチェンジした井上咲楽さんの写真を見る 『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)を始め、数多くのバラエティ番組で活躍する、タレントの井上咲楽さん(24)。今年に入ってからは、NHKの大河ドラマ『光る君へ』への出演や、YouTubeチャンネルの開設、レシピ本『井上咲楽のおまもりごはん』(主婦の友社)の出版など、バラエティ以外での活動も注目されている。 ここでは、そんな井上さんが半生を赤裸々に綴ったエッセイ 『じんせい手帖』 (徳間書店)より一部を抜粋。かつてトレードマークだった「ゲジゲジ眉毛」を剃った理由と経緯に迫る。(全4回の4回目/ 最初から読む ) ◆◆◆
「眉毛を剃ってみませんか?」
仕事はあるけど、停滞している。2020年はそんな1年だった。 2019年は今でも「島を回りながら虫を食べる番組すごかったですね」「地面に寝袋で寝ていたよね?」と言ってもらえることがあるくらい印象に残る番組『陸海空 こんなところでヤバイバル 虫の力だけで3泊4日 伊豆大島を歩いて1周 ヤバいいね!の旅』(テレビ朝日)に出演するなど、インパクトの強い仕事があった。 それに比べると2020年は低く安定しているというか、伸び悩んでいるというか……。 レギュラー番組もある。ゴールデンタイムのバラエティ番組に出演するチャンスもある。地方局からも仕事がくる。デビューした当初を思えば、贅沢な話だ。 それなりにスケジュールは埋まっているし、何日も休みが続くこともない。このままのペースでも2、3年はやっていけそう。 だけど、それでいいのかな? そういう焦りの中で武器になる趣味を探したり、奇をてらった発言でバラエティ番組での出番を増やそうとしたり、はっきり言って、迷走していた。 そこに舞い込んだのが、『今夜くらべてみました』のスタッフさんからの「眉毛を剃ってみませんか」という企画だった。 私はマネージャーさんが驚くほど、深く悩むこともなく「やります」と即答していた。