選び方から使い分けのコツまで、マニアが語りつくす、洗剤のすべて。
【トイレ】
◾️普段の掃除には便器の材質問わず使える中性洗剤が無難。 ◾️水垢や尿石を落とすには酸性の洗剤が必要。 ◾️こびりついた尿石は酸の力+専用ペーパーで研磨して落とす。 【こまめに落とす派】 「便器以外、床の拭き掃除にも使用」(藤原さん)。
【一気に落とす派】 「100円ショップで手軽に買えるものですが、塩酸濃度が高く、尿石落としに有効です」(錫村さん)。
【一気に落とす派】 「4分の1に切ると使いやすい。尿石の掃除の際はゴム手袋の着用も必須です」(錫村さん)。
多面体の研磨剤と塗布後一日放置できる次亜塩素酸で、浴室制覇!
錫村 浴室は水垢、金属石鹼、カビなど、強力な汚れの巣窟です。 藤原 石鹼カス、皮脂などによる日常的な汚れは、浴室用中性洗剤+スポンジ、あるいは網タワシの組み合わせでまずOKではないでしょうか。入浴後によく水を拭き取り、浴室全体と風呂椅子まで掃除していれば、汚れのひどい沈着は招きません。バスマジックリンのスーパー泡洗浄がいいですよ。除菌剤が入っているので、頻繁に現れるピンクのぬめり(メチロバクテリウムの繁殖)も防げます。ガラス面が多い浴室は水垢が目立ちやすいので弱酸性のお風呂用ティンクルもおすすめです。悩ましいのは金属石鹼や鏡の鱗状痕。落ちないものと諦めている人は多いと思います。 錫村 風呂椅子の側面や浴槽のエプロンなどにビターッと広がった金属石鹼は「肩こり」のような構造なんです。石鹼カスと水のミネラル分が結合した脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムなどがガチガチに凝り固まった状態。それを落とすのには酸・溶剤・界面活性剤が配合された洗剤でアプローチすることが多いのですが、リンレイのウルトラハードクリーナー バス用は弱アルカリ性にもかかわらず汚れがスルスル落ちていくので、最初使った時は驚きましたね。 藤原 ウルトラハードクリーナー バス用だけを使っていますか? 錫村 先にアクリル製樹脂でできた根岸棒で汚れの表面をこそげ落としておきます。汚れの程度によっては根岸棒だけで完結できますが、時間がかかります。だから根岸棒である程度剥がしたら、後はリンレイに任せるのが堅策。スポンジで塗布し、後は水で流します。 藤原 カビはどうでしょう? 錫村 かびとりいっぱつ一択です。 藤原 私も大好き! ノズルが先細で、中身はジェルタイプ。ターゲットにだけ塗れ、液だれもなし。 錫村 カビに次亜塩素酸塩を長時間張り付かせることが、カビ取りの成功のカギ。ジェルタイプなのでピンポイントにカビの部分に張り付いて、一晩置くと真っ白になっていることが多いですよ。 藤原 つるつるした平面のカビは中性洗剤で擦れば落ちるんです。難しいのは、水漏れを防ぐコーキングや、風呂蓋、ドアに使われている樹脂についたカビ。それも見事に落ちますよね。 錫村 カビが落ちるまでに時間はかかるんですが、確実に落としてくれるので信頼しています。ただ、カビ取り洗剤はアルカリ度が高いので金属部品などにつかないように注意しましょう。 藤原 水垢は先ほどの金属石鹼同様、洗剤+研磨が正攻法ですよね。