生キンメダイ、八戸上場 近づく年末、市場関係者の目もらんらん
八戸市第2魚市場に5日、八戸港所属の大型底刺し網船「第18正進丸」が小笠原諸島沖で漁獲した、生キンメダイ64キロが上場された。年間を通して販売される機会が少なく、さらに年末のいわゆる「赤物」の需要を背景に、市場関係者の注目を集めた。 11月下旬に続き、今季2度目の販売。水揚げした横浜港から陸送された。卸売業の八戸魚市場によると、競りの結果、1ケース(4~5匹入り、5キロ強)当たり1万3500~1万2千円の値がついた。脂乗りも十分で、地元の飲食店などに出回る見込みという。 同船が漁獲した生フウセンキンメ31キロも上場され、1ケース(5~7匹入り、5キロ強)当たり1万3千~9千円で取引された。 八戸港には、同港所属船が北太平洋の天皇海山海域で漁獲し、船上凍結した船凍キンメダイが堅調に水揚げされている。八戸魚市場の林崎孝志常務は「八戸で赤物といえばキンキンなどが定番だが、キンメダイの消費や認知度がもっと広がってくれれば」と期待を込めた。
デーリー東北