『バス釣り上達100のヒント』CH.6・後編「これから冬に移行する晩秋の時期は、大きなバスほど餌を求めて活性化する!!」【帰ってきた、シン・ネバギバ。】清水盛三、インタビュー連載!!
秋の釣りはとにかく巻こう! 横の動きでスピーディーに探りを入れろ!
――朝夕、グッと気温も冷え込んできて、ようやく秋らしくなってきた日本ですが、ずばり、秋のパターンフィッシングを伝授いただきたく! 清水「ハイ~。すっかり過ごしやすくなってきたね。関東はまあまあ冷えてるみたいやけど、関西方面は日によっては日中まだまだ汗かく日もアリで、日和見なところも秋っぽい感じ。…そういえば、秋の釣りで思い出した。さっき散々話をしたライブスコープ、先日のロケで初めて使いましたワ!」 ――おぉ、遂に、ですね!! いかがでした? 清水「15年エリートに出続けた男が、引退後初めてライブスコープを使用するという(笑)。結果、5本くらい釣ったかな。バスの居場所を確認しつつシューティングする技術は今までの魚探と脳内イメージで普通にできるけど、コレの凄いところはそのイメージをモニターでビジュアル化して、より高い精度で狙い撃ちするという…まさにゲームフィッシング的な、ライブスコープというタックルを駆使して遊ぶ、フィールド版Eスポーツみたいな感覚やったワ。ちなみにアメリカでは、ライブスコープのことを“フォワード・フェイシング・ソナー”って言うらしいよ」 ――ほほぅ。でも、ライブスコープというタックルという表現、分かりやすいです。道具を使いこなすことが、結果的に釣果につながると。 清水「そうそう。まさにソレ。釣りの道具を使いこなすという広義な意味合いにおいては、リールやロッドと同じように、ライブスコープもひとつの釣りの道具であり、タックルやからね。それぞれアジャストできる状況において、その時々で最善のチョイスをしていくことで、最終的に釣果につなげていく、といった感じかな」 ――次の釣行からは、箱にしまったままのご自分のライブスコープでさらなる釣りを? 清水「開けません(笑)。だって、シャローで普通にデカいの釣れたから。沖まで行かなくても、ねぇ。僕はやっぱりシャローマンでしたワ~」 ――…で、ですよね~。 清水「で、冒頭のハナシに戻ると、今、バスにとって棲みやすい適水温になってる。もう、水中は秋。この時期、外気温の乱高下が起きやすく、不安定になる一方で、水中の方が先に秋に近づいてくる。春なんかもそう。外はまだ寒いのに、水中は春めいてきていて、バスがキッチリシャローに上がっていたりとか…。で、秋は気温水温が降下傾向でしょ。台風やら秋雨前線に加えて、日照時間も短くなるし。となると、今まで暑すぎて低活性だったバス達が一斉にエサを獲りはじめるんですワ」 ――小バス達がやたら活性が高くなるのもそういうことなんですね。 清水「そう。数釣りで楽しむにはこの時期はいいと思うよ。場所によっては1日中ポロポロと釣れるところもあるかもね。11月の終わりくらいまではこういった、いわゆる“いい釣り”ができるシーズンやね」 ――ズバリ、オススメは… 清水「断然、ジャックハンマーですワ!! コレ絶対。もう、ジャックハンマーだけ持っていってたらマジに外さへんから! とりあえず、ノーマルとステルスの2種類を揃えておきなさい。断言するワ(笑)。まずはノーマルからスタートして、イマイチやったらステルスで、みたいな分かりやすい使い分けでエエと思うよ」 ブレーデッドジグは、ノーマルブレードとステルスブレードの2種類用意しておこう。巻き感覚を損なわず、その日の状況によって強弱をうまく使い分けができるのも、ジャックハンマーシリーズの大きな強み。 ――ジャックハンマーはテッパンですよね~。 清水「ガレ場メインとか、小規模のため池とかやったら、ピッコロ&ダイブシャローで決まり。サイズ問わずでいくならDゾーン・フライ。この辺は昔から僕が言っている通り、ベタな選択で十分です」 ――ちなみに、ジャックハンマーのウエイトは? 清水「これはノーマルでもステルスブレードでも3/8オンスが基準。ちょっと深場は1/2オンス、3~4メートル狙いなら3/4オンスくらいまでかな。カラーのオススメは、クリアウォーターシャッドとベリーチャート、それとグリーンパンプキン。とりあえず、この3色があれば大抵の状況でもカバーできるよ。トレーラーはピンテール系かシャッドテール系。4インチ前後のサイズやったら自分のお気に入りで大丈夫。さっきも言ったけど、とにかくこの時期はいろんなスポットにバスが散ってる。どこでも釣れる可能性はあるけど、ココや!っていうハニースポットを見つけづらい時期でもある。だから、ジャックハンマーやクランク、スピナーベイトの巻き物で、とにかく手数を多くして当てていくしかない。もちろん、カバーのピンスポットに入れ込んでドカン!…っていう釣りも存在するから気は抜けないけどね」 とにかくキャスト数勝負な秋の釣り。散り気味のバスに口を使わせるには、バスが潜むであろうスポットにとにかくルアーを入れ込んでいく。投げたモン勝ちな秋なのだ。 <モリゾー・おすすめタックル> ジャックハンマー仕様ver. ●ロッド:7.2フィートプロトロッド(デパシオン) ●リール:ジリオンSVTW1000 *6.3:1(DAIWA) ●ライン:エクスレッド NS 16ポンド(東レ) ●ルアー:ジャックハンマー 3/8オンス(EG)