ポイントリーダーのミハエル・サウターが連勝飾る/フォーミュラ・リージョナル第4大会もてぎ
2024年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の第4ラウンド(第9戦~第10戦)が8月24~25日にモビリティリゾートもてぎで開催され、ポイントリーダーのミハエル・サウター(G FORCE F111/3)が連勝を飾った。 【写真】第9戦で2位、第10戦で3位を獲得した堀尾風允(Sutekina Racing) * * * * * * 2024もてぎ2&4レースとして開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦、MFJ全日本ロードレース選手権シリーズの第5戦の併催イベントとして開催されたもてぎ大会。今回も海外勢3台を含む全8台がエントリーするなか、24日に行われた予選ではセバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)が第9戦のポールポジションを獲得。第10戦はサウターがポール獲得となり、今大会でも海外勢が予選から速さを見せた。 ■第9戦:優勝目前のマンソンが痛恨のコースオフ 雨雲も近づくなか、24日15時55分より16周の第9戦はスタートを迎えた。ポールシッターのマンソンはフロントロウからインに仕掛けたサウターを封じ、1コーナーのホールショットを守る。また、行き場を失ったサウターを堀尾風允(Sutekina Racing)がパスし、堀尾が2番手に浮上する。 3台のトップ争いはこう着状態が続いたが、15周目の2コーナーでサウターが堀尾を攻略。サウターはさらにスパートをかけてトップのマンソンの背中を追った。ファイナルラップを迎え、2台のギャップは1秒以内にまで縮まるも、ビクトリーコーナーまでマンソンがレースをリードしていたこともあり、そのままマンソンがトップチェッカーを受けると思われた。 しかし、それまでトップを守り続けたマンソンが最終コーナーでオーバーランを喫してしまう。その間隙をついたサウターがマンソンをパスし、今季5勝目となるトップチェッカーを受けた。 ただ、波乱は続いた。マンソンが2番手、堀尾が3番手でチェッカーを受けた直後、ホームストレート上でマンソンが堀尾に接触し2台はクラッシュ。このアクシデントの要因となったとしてマンソンに1周減算のペナルティが下り、マンソンは6位に後退。堀尾が2位、ジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)が3位に繰り上がった。マスタークラスは総合6番手となったYUKI(NILZZ Racing)が制した。 ■第10戦:サウターが独走のポール・トゥ・ウイン 25日の10時10分から行われた16周の第10戦決勝は、ポールシッターのサウターがホールショットを守ると、2周目以降はサウターが後続とのギャップを広げ、早々に独走体制を形成した。 2番手で続くマンソンも単独走行となるなか、3番手の堀尾、4番手の中村賢明(TOM'S FORMULA F111)、5番手の猪爪杏奈(ユピテル 羽衣6 F111)による3番手争いが白熱する。 ただ、そこからは順位変動なく、サウターがポール・トゥ・ウインで今季6勝目を飾った。2位にマンソン、3位に堀尾が続いた。マウタークラスは総合7位のYUKIが制した。 もてぎ大会で連勝を飾ったサウターは獲得ドライバーズポイントを201点まで伸ばし、ランキング2位につけるマンソンに77点差をつけており、また一歩タイトル獲得に前進する結果となった。 続く、2024年FRJ第5大会(第11戦~第12戦)は9月13~14日に静岡県の富士スピードウェイにて、WEC世界耐久選手権の第7戦富士6時間耐久レースの併催イベントとして開催される。 [オートスポーツweb 2024年08月26日]