アーモンドアイの初仔「アロンズロッド」 土曜東京で仕切り直しの一戦に挑む/関東馬メイクデビュー情報
待ちに待った秋の天皇賞ウィーク。東京では土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。国枝栄厩舎からは歴史的名牝の仔がスタンバイ。各厩舎の血統馬が揃っており、それぞれの初陣に注目だ。 【写真】アロンズロッドのこれまでの軌跡 【10月26日(土) 東京芝1600m】 ◆アロンズロッド(牡、父エピファネイア、母アーモンドアイ、美浦・国枝栄厩舎) 牝馬三冠を含め、国内外でGIを9勝した母の初仔が仕切り直しの初陣を迎える。当初は夏場のデビューを目指していたが、暑さと歩様に違和感が出たことから無理せずに自重。ノーザンファーム天栄で再調整され、9月28日に帰厩した。先週の追い切りにはC.ルメール騎手が跨り、ウッドチップコースでアマキヒとの併せ馬を消化。6F82.3-65.6-51.3-37.5-24.0-11.6をマークし、デビュー前の時計としては十分に動けている。「ちょっと隣を気にして左の方に逃げ気味だったけど、そこ以外に注文はない。体つきにもボリュームが出たし、ひと回り成長している。このまま順調に持っていければ…」と国枝栄調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。 【10月27日(日) 東京芝2000m】 ◆アマキヒ(牡、父ブラックタイド、母アパパネ、美浦・国枝栄厩舎) 母は牝馬三冠を含め、GIを5勝した。半姉にはアカイトリノムスメ(秋華賞)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースでアロンズロッドと併せ、6F82.9-66.0-51.7-37.7-24.3-11.7をマークした。「いいモノはある。体形的にも距離は長めのところがいいと思う」と国枝栄調教師。鞍上はC.デムーロ騎手が予定されている。 ◆ビリングス(牡、父フィエールマン、母トレジャーステイト、美浦・手塚貴久厩舎) 半兄にピースオブエイト(毎日杯)がいる。「まだ精神面で子供っぽいところがあるけど、(追い切りを)やる毎に良くなっている。水準ぐらいには動けているし、東京のような広いコースで長めの距離がいいと思います」と手塚貴久調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。 ◆ロジャリーマイン(牝、父エピファネイア、母マリアライト、美浦・久保田貴士厩舎) 母は宝塚記念、エリザベス女王杯とGIを2勝。全兄にはオーソクレース(菊花賞2着、ホープフルS2着)がいる。「気持ちが勝っている。いい脚を長く使う感じのタイプだし、ゆったりと走れる距離から使っていきます」と久保田貴士調教師。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。 (取材・文:竹之内元)