【天皇賞・秋】逆襲のリバティアイランド、現時点の出来は文句なし 「2000メートルはベストなパフォーマンスができる」と片山助手
「第170回天皇賞・秋」(G1・27日・東京・芝2000メートル)で逆襲に出るのが昨年の三冠牝馬リバティアイランドだ。三冠達成後は勝ち切れていないが、強い牡馬や初めての海外遠征でも高い能力を見せつけてきた。その後はけがもあって休養していたが回復は順調で不安はない。今回は久々の実戦となるが再び存在感を示してみせる。 復帰戦に向けて牙を研いでいる。昨年の三冠牝馬リバティアイランドが反撃を開始する。偉業達成後はジャパンCで世界最強馬イクイノックスの2着、初の海外遠征だった前走ドバイシーマクラシックで3着と勝ち切れてはいないが、国内外のG1で牡馬と互角に戦ってきた。 片山助手は「日本と流れが違いますし、後ろからでは届かない競馬になってしまいました。ただ目いっぱいの競馬はできました。2、3日で環境にも慣れて堂々としていましたし、あの環境を経験できたのはプラス材料だと思います」と話す。強さを再認識するとともに、さらなるレベルアップを確信した。 アクシデントにも慌てなかった。ドバイシーマクラシック3着後は右前脚の種子骨靱帯(じんたい)に軽度の炎症を確認。春はしっかり休んで秋に備えてきた。けがの回復は順調で、同助手は「長く休みも取れましたし、大きくなって帰ってくるのはいつものこと。どれくらい減るのかなと思っていましたが、(帰厩後後)2、3週たっても500キロくらいあるので芯の部分がしっかりしたのかなと思います」と故障明けを感じさせないどころか成長を感じ取っている。 現時点では文句なしの出来だ。17日の1週前追い切りは川田を背に栗東CWでロードプレジール(6歳3勝クラス)と併せ、2馬身半追走から3馬身半先着。6F80秒2―35秒6―10秒8と抜群の伸び脚を披露した。決戦の舞台についても片山助手は「2000メートルはベストなパフォーマンスができます。前進気勢がまあまあ強い馬なので合うと思います」と意気込む。7カ月ぶりの実戦となっても貫禄の走りで復活を証明する。
中日スポーツ